暦の上では・・・
暦の上では、スギ花粉の季節です。
関東地方でもすでにスギ花粉が飛び始めました。
私は重度の花粉症患者なので、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどはもちろんのこと、ひどくなると頭がボ~っとして、体が熱っぽい感じさえしたりするのです。
この症状をひとに話すとたいてい、「それは風邪じゃないの?」と言います。
まったく他人事だと思って軽い発言をするものです。
そんな誰でもかかる風邪と選ばれた者だけがかかるスギ花粉症を一緒にしてもら
いたくないものです。
私は天地神明にかけて「スギ花粉に対するアレルギー体質」なのです!
とまあ、スギ花粉症であることをいくら声高に訴えたところで症状が軽くなるわけではありません。
症状を軽くするには「体質改善」が良いのだそうですが、これは地道な努力と忍耐が必要なようで、どうも私向きではないようです。
そこで毎年この時期にすがってしまうのが「西洋医学」の薬です。
最近は良く効く薬ができていて、そいつを一錠飲めば鼻水は出ない、目はかゆく
ならないという、いわば一般市民のささやかな生活がエンジョイできるという優れものがあるのです。
とにかく、ようやく寒い冬が終わり、いよいよ外に飛び出して行こう!野山に出
かけよう!そうだ、お弁当を持って行こう!できれば酒なんかもいいんじゃない!どうです一杯?いぃ~じゃぁありませんかぁ~、少しくらい付き合って下さいよぉ~、いやぁ~、佐々木さんはお強いですなぁ~、わっはっは、などとそわそわしだす季節です。なんであんな便利な薬を使わない理由があるでしょうか。
しかしあれだけ辛い症状を薬の服用だけで抑えるのですから、当然副作用があるのです。それはいわば悪魔に魂を売った代償のようなものかもしれません。
3年ほど前に服用していた薬は、副作用として味覚が鈍感になるようでした。
お刺身を食べるとなんだかとても水っぽく感じます。
おかしいなと思って醤油をなめてみると、あまりおいしくありません。
あれあれ?と思い、今度はワサビをなめてみます。するとどうでしょう。ぜんぜん効かないのです。あの鼻につーんと来るあの刺激を感じないのです。涙も出ないのです。
どうやら私は花粉症の症状を抑えたいがための代償として、「味覚」を悪魔に売り渡してしまったようなのです。味覚がなくなるとは、まったくの不覚でした。
ただ不幸中の幸いは、私が演歌歌手でなかったことでしょう。
誰もサビの効かない演歌なんて聴いてくれないからです・・・
あ~ぁ、笑いの感覚を悪魔に売ってしまったようです・・・みなさんが。
さて・・・今回も始めますか・・・
*このメルマガの後半へ続く
〔本題〕実際のメルマガではここに新着情報などが載ります。
*このメルマガの前半からの続きです。
これから日ごとに暖かくなり、いろいろな花が咲く季節になります。(南の方ではもう咲きまくっているのかもしれませんが)杉だってこの季節に花を咲かせるのは当然なのです。
考えてみれば梅や桜はあんなにもてはやされるのに、杉は誰にもちやほやされず、むしろ嫌われ者といった感じでかわいそうです。
みんな何でそんなに杉を嫌うのですか?
あっ、花粉を撒き散らすからだった。
ばっかやろー、おまえのせいで外にもおちおち出られないじゃないか!
おまえのせいで・・・おまえのせいで・・・おまえ・・・・・んだああああぁぁ!
んがっくくっ・・・はあはあはあ・・・
ふぅ~・・・
いえいえ、杉だって好きで花粉を撒き散らしているわけではないのです。
それは子孫繁栄のために行う、自然の摂理なのです。
植林で増えた杉たちは、周りにいるたくさんの杉のライバルに負けないように、自分の遺伝子を後世に伝えようと必死で花粉を撒き散らしているのです。
だからそんなことで杉を悪者にしてはかわいそうなのです。
あっ、まてよ・・・
杉は植林で増えたんだよな・・・じゃあ花粉は何のために・・・
てめぇ~、このスギ!
花粉なんて撒いたってムダなんだよ!ムダ!
おまえの花粉は海に流れておしまいなのさ!
それなのに・・・それなのに・・・それ・・・・・んんんおおおおぉ~ん!
うっう~・・・しくしくしく・・・
はぁ~・・・今年の薬は感情の起伏が激しくなるようです・・・
しかも良く効くようにとたくさん飲んでしまったのです。
何事も「スギたるは及ばざるがごとし」ですね。
それでは、また感情が高ぶらないうちにおしまいにしましょう。
また来週!
うおおおおぉ~!・・・・どりゃせええええぇぇ!・・・うっうっうっ・・・