マドライのシンボルにして中心であるシュリ・ミナークシ寺院の周りにはたくさんのお店が並んでいますが、門前市ということで神具屋さんもたくさんあります。
そんなとある神具屋さん(雑貨屋も兼ねています)の店頭で不思議なものをみつけました。なんとも無骨な機械仕掛けの装置に、タイコらしきものと鐘が取り付けてあるのですが・・・
そこで店のおやっさんに「これはなんぞや?」と単刀直入に聞いてみましたところ、おやっさん「ふふ、きたな」といった風に少し笑うと、おもむろに壁のスイッチに手を伸ばし、そのうちのひとつをパチリと押しました。するとどうでしょう、機械に取り付けられたタイコがぽこぽこと賑やかに打ち鳴らされたかと思うと、そのリズムに合いの手を入れるように鐘が一定間隔でカ~ン、カ~ンと鳴らされるではありませんか。
つまりこれは礼拝の時などに使う自動お囃子機といったもので、おそらく賑やかかつ盛大に神様にお祈りを捧げたくても人手が足りないという寺院、または個人信者が買い求めるものだと思うのであります。
昔日本でもお経をテープレコーダーで上げるとか、鐘を自動装置でつくとかいった技術革新が話題になり、そして批判の対象になったりもした時期がありましたが、インドもここのところの経済成長で、そういう時代に入ったということなのでしょうか。
しかしこういった装置を大真面目で開発している姿ってのを想像してみますと、なんだかこちらまで楽しい気分になってきて実にいいですねえ。
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