まだまだ観光客が少ないジャグダルプル周辺(というかチャッティースガル州自体)ですが、当然のことながらなんとか観光客を誘致しようとはしているわけで、そんな「地元紹介」のポスターなどで取り上げられるのが、このチトラコートの滝です。ジャグダルプルから車で30分ちょっとのところにあるこの滝は、インドラヴァティ川から落差96フィート(約29m)をもって流れ落ち、確かになかなかの迫力があります。
しかしこの滝が観光誘致の前面に押し出されるのはその落差ではなく幅なのです。
なんでもこの滝は、あのナイアガラの滝の3分の2ほどの幅があるというのです。ただしそれは水量の増す雨季の時のことであり、残念ながら私が訪れた5月ではこの通り、そのほんの一部から水が落ちているだけでした。
観光案内にはこの滝の幅に関して具体的な数字が書かれていなかったのですが、ナイアガラの滝(の中で最大幅のカナダ滝)の幅が670mということですので、その3分の2のチトラコートの滝は446mくらいある計算になります。
とにかくこの時は乾季でありましたので、ここはもてる限りの想像力を発揮して、この幅いっぱいに流れ落ちる滝の光景を頭の中で思い描くしかないのですが、ふと滝のすぐ上流に目をやれば、穏やかに流れる川の中に、トラクターやトラックを乗り入れてみんなしてザブザブ洗っていたり、家族連れが河原でピクニックをしていたりと、実に和やかな雰囲気が漂っており、それはそれでなかなかいい感じなのであります。ここには宿泊施設もあります。ドライバー氏の話では州政府か県政府だかが運営しているロッジだということで、全室滝に向かってベランダが付いています。ちなみにそのベランダから見える風景は、上から二番目の写真のようなものになります。(実際私はそのベランダの前から撮りました)
なかなかよさそうな感じのロッジでしたが、おそらく夜は怖いくらいに寂しいんでしょうねえ。
ロッジの前を通り過ぎた突き当りには下に向かって階段が付けられていて、滝の下まで行くことができます。
もっとも本当の滝の真下に行くには滝壺に入らなければならないので、実際にはこうして遠望するだけになりますが、これもまた雨季にはすごい迫力になるのでしょうねえ。とまあこの滝にせよ先日訪れたティーラトガルの滝にせよ、結局滝見物は雨季に限るということなのであります。
残念!
【追記】
雨季のチトラコートの写真がありましたので参考までに追加掲載しておきます。
これはチトラコートの滝近くにある売店でジュースを飲んだ時に、段ボール箱の上に無造作に置かれていた写真パネルです。
私はジュースを飲みながら、ただ「ふ~ん」といった感じで眺めただけでしたが、Mくんがしっかり写真に撮っておりました。さすがA型です。
ちなみにこの写真は原画のゆがみと色褪せ並びに汚れを軽く修正したものです。
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