マハーバリプラムの観光の目玉、海岸寺院(Shore Temple)は本当に海岸に建っています。それでも元々は波打ち際に建てられていたものが、近年護岸の整備や防風林の設置などが進み、ちょっと海から離れた位置(海の方が遠のいたわけですが)になったようですが、それでも充分潮風や時によっては波しぶきなどもかぶるであろう場所で、まさしく風雪に耐えているのです。
この7世紀に建てられた石造りの寺院は、マハーバリプラムの他の遺跡とともに「建造物群」として世界遺産に登録されています。入場料はインド人が10ルピー(約20円)なのに対し、外国人は250ルピー(約500円)とものすごい格差がありますが、まあインドで税金を払っていない(私は結構酒税を払ってますが)ので仕方ないでしょう。
この寺院に関する細かい説明はまた別の機会に譲ると致しますが、私がここを訪れた時はなにやら作業をやっていて、全体が無粋なやぐらで囲まれてしまっていてちょっと残念でした。で、いったい何をやっているのか見てみましたら、あろうことか作業員のおっさんが手鉤で寺院の壁をボロボロと剥がしているではありませんか。
で、これが剥がし落とされた寺院の壁面なのですが・・・よく見りゃこれは石ではなく、紙を固めたもののようです。ほら、小型の電化製品が収まってる厚紙のトレイみたいなやつですよ。
どうやら厚紙を溶かしたものを寺院の壁面に塗り付け、乾燥したところを剥がしているようですね。
う~む・・・もしかしたらこれは石造寺院の美肌パックといったところなのでしょうか。
石で造られた建造物でもこれなんだから、サーファーのみんなも日頃からお肌のお手入れは怠っちゃダメよ。後で大変だからね。
とまあ、世界遺産を守っていくのもなかなか大変なのであります。
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