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南インドの休日:その23 / ビーチリゾートの飲酒事情

         
  • 公開日:2015年10月1日
  • 最終更新日:2022年6月7日

南インド、ケララ州のリゾート地コヴァラム・ビーチには、シーズンともなると多くの外国人観光客が訪れます。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情中でもライトハウス・ビーチと呼ばれるエリアは、緩やかに湾曲する白い砂浜に沿って歩道が設けられ、びっしりと小さな店が軒を並べています。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情そうした店は観光客相手の商売なので、お土産屋の類も多いのですが、海辺ということでシーフードを食べさせるレストランもたくさんあります。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情ところがそんなビーチリゾートを抱えるケララ州にも、禁酒法の魔の手が忍び寄っているのです。実にけしからんことじゃありませんか。
何度も言わせてもらいますが、酒乱を憎んで酒を憎まず! なのです。

しかしまあ実際問題として、お酒の提供を完全になくしてしまうということは、観光産業に少なからぬ損失をもたらすのではないでしょうか。

そんなこの地の観光産業に携わる人々の生活が気にかかり、私はコヴァラム・ビーチに到着するやいなや実地調査に赴きました。

特にこの日は日曜日で州を挙げてのドライデーです。はたしてどのようなことになるのだろうかと思っていたら、ホテルを出るとすぐに店の呼び込みのあんちゃんが「シーフードのランチはどう?」と声をかけて来ました。
そこで私は「あれがなきゃなあ・・・」と、暗にアルコールの提供を求めてみました。ちなみにこういう時は右手の親指を立て、残りの指を軽く結ぶといういわゆる「グー!」の形を作り、親指の先を口に当てて「何か」を飲むしぐさをするのです。こうすれば「酒が飲みたい」などというはしたない言葉を口にせず、相手にこちらの気持ちを伝えることができるのです。
ただしこの方法だと、遠くから見ただけでもその仕草から「酒が飲みたい」ということがわかってしまうのが難点ではあります。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情そんな私の指しゃぶりを見て、呼び込みのあんちゃんはこともなげに「大丈夫(ノープロブレム)」と答えました。

あまりにあっけない答えにこちらが戸惑ってしまうほどで、私はもう一度「だって今日はドライデーだろ?」と聞いてみたのですが、あんちゃんは「まあそこはあれだよ、あれ」みたいなことをごにゅごにょと言うのでありました。

とにかく百聞は一見にしかずと店に入ることにしました。

そしたら、出てきましたよ、マグカップに入ってはいるものの、まぎれもないあれが・・・南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情そもそもこういうレストランでもアルコールの販売免許を持っていないところが多く、以前からビールなどはこうしてこっそり提供して来たのでありました。
なので考えようによっては、いまさらドライデーも禁酒法もあまり関係ないのかもしれません。

しかしそれでも「悪法も法なり」です。そこはやはり法に従わなければならないわけで、このマグカップの液体は断じてビールなどではないのです。

ではこれは何かと言えば・・・南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情ポップ・ジュース というものなのです。

ちなみに私が泊まっているホテルのプールサイド・レストランでは、この日酒の提供は一切ありませんでした。

しかし私にはコーチンのタクシードライバーに買っておいてもらったビールがあるので、この日の夕食はルームサービスを取り、そのプールサイドのレストランを眺めながら部屋食、部屋飲みを楽しむことにしました。

ドライデーも禁酒法も各家庭、各客室には手を出せないのです。南インド、ケララ州、コヴァラムビーチ,ビーチリゾートのレストランにおける飲酒事情なお、この情報は2014年11月時点のものです。
あれから禁酒法とその施行・罰則が厳しくなった可能性もないとは言えませんので、この記事を読んで安心してコヴァラム・ビーチで飲酒をし、市中引き回しの上百叩きになっても、私は一切責任を負わないのであります。

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