豊富な魚介類の水揚げのあるフォート・コーチンですが、それではそれらの魚介類はどこで買えるのか、またどこで食べられるのかといえば、それはもうその場、つまりチャイニーズ・フィッシングネットのすぐそばなのです。
ここにはこんなパラソルを差し掛けただけの店や粗末な小屋掛けの店など、規模の小さな魚屋がたくさん並んでいます。ちなみに魚あるところに猫ありということで、この界隈にはたくさんの猫がうろついています。中には魚屋のおっさんと一緒に店番をしている猫もいたりなんかして、ぎょっ!と驚いてしまいます。
こちらとしては猫が売り物の魚を食べてしまわないかと心配になるのですが、おそらく普段から魚をたらふく食べているのでしょう、その証拠にそこらに落ちている小魚などには見向きもしないのです。
満腹のライオンが目の前を横切るシマウマを襲わないのと同じということで、ここならサザエさんも裸足で駆け出さなくて済みそうです。
さて、魚屋があるのはわかりましたが、旅行者が魚屋で生の魚を買うわけにもいかず、当然どこか料理をして食べさせてくれる店に行くことになります。
チャイニーズ・フィッシングネットから一本奥に入った路地にも小さなシーフード・レストランがたくさん並んでいますが、チャイニーズ・フィッシングネットの横を通り過ぎた先、マハトマ・ガンディー・ビーチの前にもレストランのかたまっている場所があります。
ただしこういった店ではビールが飲めません。呼び込みのにいちゃんに片っ端から聞いて回ったから間違いないのです。
で、しつこくしつこく聞き取り調査を行った結果、バスターミナルのすぐそばにビールが飲めるレストランがあることがわかりました。やった!
というか、バスターミナルはヴァイピーン島からのフェリー乗り場とチャイニーズ・フィッシングネットの間にあるので、ビールビールと騒いでいるわりには今まで気が付かなかった方がおかしいのです。
こうしたレストランでは店先に魚を並べたショーウインドウが置いてあり、そこで自分で魚を選び、好みの調理方法を指示します。
もちろん調理方法はお任せでもOKで、その方が間違いがありません。下手に薄味でお願いすると、生臭さが鼻についておいしくないこともあるのです。それではいよいよビールの飲めるレストランに入ってみましょう。
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