〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。 2013年11月18日(月)ジャムナガル 晴 バナナ 8本 Rs.20 勘違いでうっかり持って来てしまったマサラチップスRs.10をY棒が返しに行く。 シャワーは水だけと聞いていたのでガマンして浴びる。 |
〔以下メモに解説を加えて〕
2013年11月18日(月)ジャムナガル 晴
帰りはフォート跡など見ながら歩いて帰る。
ジャムナガルの街中にあるランマール湖の中に、なにやら古そうな建物があり、そこまで続く桟橋のような通路が解放されていたので行って見た。帰国後調べたところこれはラコータ宮殿と言い、かつてマハラジャが住んでいたということである。
建物の入り口に掲げられていた看板には「ARCHAEOLOGY MUSEUM & LAKHOTA FORT」とあった。
つまり現在は考古学博物館になっているようで、またこの建物は宮殿ではなく城塞であるらしい。
正直言って外観からしてあまり手入れが行き届いているようには思えず、はたして建物内部の保存状態や博物館としての機能はどんなものだろうかと危ぶみながら建物を回り込むと、そこには入館案内の看板があり、インド人の入場料が5ルピーなのに対し、外国人は50ルピーと書いてあった。インドではインド人料金と外国人料金を明確に分けていることがよくあり、またその料金設定が往々にして10倍ほどになっていたりする。
こうした徴収料金の差別化は、その施設の維持管理を税金等の公金によって行っている場合はまあ仕方ないとも思う。なにしろ外国からの旅行者はインドで納税(消費税などは別だが)をしていないのだから、その分を「一時金」として取られると思えば納得できる。日本でも市営施設の利用料が、市民とそれ以外では違うのと同じ理屈である。
さて、それではこのラコータ宮殿(城塞)はどうであろうか。インド国もしくはグジャラート州あるいはジャムナガル市はたまたラコータ宮殿を保存する市民の会などが維持保存にお金を出しているのであろうか。そして私は外国人料金の50ルピーを払ってこの施設を見学するべきなのであろうか。
しかし考えて見るに、これはよその施設(たとえばタージマハルを始めとする世界遺産など)を真似た少々せこいやり方なのではないだろうか。
そもそもグジャラート州は外国人旅行者が少なく、州観光局は一生懸命外国人観光客の誘致に力を注いでいるのである。ましてやジャムナガルなんて街は、少なくとも現時点ではわざわざ目指して来る所とは思えない。私もたまたまバスの乗り継ぎのために滞在することになったが、そうでなければ素通りするところだったのだ。
なのでこの街の観光業に携わる人たちは、外国人を熱烈歓迎しこそすれ、余計にお金を巻き上げることなどしてはいけないのである。まずはお試し価格としてインド人と同料金にし、来訪者数を増やすことを考えるべきだと思うのである。
と、なんだかんだ理屈をこねながら50ルピーを出し惜しみ、入り口近くにあったマハラジャとおぼしき胸像の写真だけ撮って宮殿を後にしてしまった。
旧市街は古い城壁で囲まれている。
こちらも保存状態は良いとは言えず、ところどころ崩れかかっていたりするが、それもまた風情があってなかなかよろしい。それになんたってこちらはタダなのである。ここは旧市街の中心地なのであろうか、なかなか立派な門が残っている。
きっとその気になってあちこち見て回れば、この街も面白いものがいろいろあるのだろう。なのでジャムナガル観光局は、今はもっとたまたま訪れた外国人旅行者に親切にして、街の印象を良くして帰国後大いに喧伝に励んでもらうべきなのである。チャイの一杯くらいご馳走すべきなのである!
バナナ 8本 Rs.20
双子の店でポテトチップス @Rs.5x4=Rs.20、クッキー @Rs.10x2=Rs.20、水 @Rs.15、コーラ600ml @Rs.35 計Rs.90
ジュースを飲んだ双子の店は食料品などの雑貨店も営み、さらには食堂もやっているとのことであった。先ほどは店先に出されたジュースの屋台しか目に入らず、ちっとも気が付かなかった。そういえばホテルを出る時にメキシコ人風の宿の主人に、「何か食べるならすぐそこに良い食堂がある」と言われたのだが、それはどうやらこの店のことだったらしい。双子の方にもそのことが伝わっていたようで、「なんでここで食べてくれなかったんだ」と言って来た。
勘違いでうっかり持って来てしまったマサラチップスRs.10をY棒が返しに行く。
ポテトチップスの小袋やらクッキーやらを細々と買ったので、カウンターに置いてあった別のポテトチップスもうっかり袋に詰めて持って来てしまった。
Y棒が返しに行ったが、言葉がちゃんと通じないので事情がうまく伝わらず、10ルピーを返してよこそうとしたのでそれを断ると、変な顔をしていたとのことだった。
シャワーは水だけと聞いていたのでガマンして浴びる。
しかし洗濯をしようと下の蛇口をひねるとお湯が出た。
メモには「お湯が出た」と書いてあるが、実際は「温かい水」である。
水しか出ないところでも、陽が落ちる前は水道管の中で温められた水が出ることがあり、それの利用は早い者勝ちなのである。
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