〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。 2013年11月17日(日)ドワルカ 晴 最高の眺め 満月なのか月がまん丸 |
〔以下メモに解説を加えて〕
2013年11月17日(日)ドワルカ 晴
Hotel に帰りシャワーと洗濯
窓から外を見ると、水が引いて対岸に歩いて渡れるようだったので行って見る。
ここに到着した昼頃はガートの前は水がいっぱいで、巡礼者を向こう岸に渡すボートまで出ていたというのに、今見るとあちらこちらに中洲が現れ歩いて渡っている人が見える。
どうやら海が引き潮になり、河口付近も水が引いたようである。これは行くしかないと、短パンとサンダルで河岸に駆けつけると、はたして水はくるぶしほどのところをちょろちょろ流れている程度である。いちばん深い所でも膝まで浸からないほどだった。
ただ河口であるため、ここにかなりの量の生活雑排水が流れ込んでいるかと思うと少々気持ち悪かった。最高の眺め
ガートの対岸には何があるかといえばなにもない。
ただコンクリートの堤が海に向かって延びていて、その左側はただ不毛の砂州が広がっているだけである。しかしこちら側から見るドワルカ寺院は格別だった。
ドワルカ寺院の周囲はごみごみと小さな建物が建ち並んでいるため、なかなかすっきりとその雄姿を眺めることができないのである。その点こちらに来ると眺めがよく、こうして旅の記念写真などもきれいに撮れるのである。いぇ~ぃ~!満月なのか月がまん丸
しばらく対岸からの眺めを楽しみ、次はホテルの屋上に行って見た。実はホテルの屋上からもドワルカ寺院がよく見えるのである。
屋上ではホテルの従業員たちが夕涼みをしていた。日本の旅館のように夕食の準備をしなくていいので、この時間は暇なのだろうか。まあ彼らの住居スペースは屋上にあるので、空いた時間をこんな風に屋上で過ごすのはごく自然なことなのだろう。
しかしコンクリートやレンガで造られた屋上の住居というのは、酷暑期はさぞかし暑いだろうなあ。
屋上には他に宿泊客もおらず、夕暮れのドワルカ寺院を見ながら従業員たちと話をしていると、その中の誰かが「ラジャスタンには行ったのか?」と聞いて来たので、グジャラートの人へのサービスも込めて、声を大にして「今回はグジャラートだけだ」と言うと、「おれ達はラジャスタンから来たんだ」と少し悲しそうな顔をする。聞けばウダイプールから出稼ぎに来ているとのこと。
それならそうと先にそう言ってくれれば「ウダイプール最高! 出したハガキが届かないけどな・・・」と言ったのになあ。
それにしてもウダイプールだって有名な観光地なのに、なんでまたドワルカまで出稼ぎに来たのだろうか。とても不思議である。
そうこうしているうちに、陽はドワルカ寺院の高い屋根をかすめて沈んで行く。
インドの西の果ての日の入りである。思えば長い一日であった。そして暗くなりつつある空には、まん丸のお月様である。
感無量だなあ。と、ドワルカ寺院がライトアップされたではないか。
しかしなぜかドワルカ寺院のライトップは、刻々と色の変わる光が投げかけられるというもので、それが妙に艶めかしく、ちょっと寺院にこういうのはなあ、なんて思ってしまうのであるが、まあ巡礼者たちがこれを見て喜ぶのなら、それもまたいいのであろう。
そのためか、日曜だからか、夕暮れ時から花火が打ち上げられ、9時半を回るとあちこちでバンバン打ち上げ花火や爆竹が鳴っていた。
夜半まで盛大に続く
そんなインド四大巡礼地ドワルカの夜は、七色に変化するドワルカ寺院を中心に、満月と花火に彩られ、厳かというより華々しく盛大に更けて行くのであった。
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