〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。 2013年11月17日(日)ドワルカ 晴 途中の食堂でベジ・プラーオを食べる。 ポテトチップス @Rs.10x2=Rs.20 |
〔以下メモに解説を加えて〕
2013年11月17日(日)ドワルカ 晴
バス乗場を探して大通りまで歩く。
ドワルカという町はインド亜大陸の西に突き出た丸っこいカティアワール半島の最西端にあたり、ヒンドゥー教の四大巡礼地のひとつとなっている。
またクリシュナ神がここに都を置いたと伝えられており、実際の発掘調査でもいくつもの都市が栄えた地であることが確認されている。
そのためか町の中で時折立派な建物に出くわす。この門もそのひとつだが、アーチ状に開いた通路がなければこれそのものがお屋敷のようである。
門の上を見上げると、こう言ってはなんだが、この立派な門にはちょっと似つかわしくないような太ったおばさんがいたので、ちょっと中を見せてもらえないかと聞いてみると、どうぞどうぞという仕草をしてくれたので入ったみた。門をくぐると、これまたお屋敷には似つかわしくない牛がのっそりと出迎えてくれた。ふ~ん、この突き当りがいよいよ本当のお屋敷なのだな。
しかしその門は固く閉ざされていて、なんだか触ることすらはばかられるような雰囲気があったので、扉には手も触れずその両脇に立つ象を眺めるだけに留めた。実物の象よりやや小柄であろうか。しかしそれでもなかなか立派な象である。
いったいこのお屋敷にはどんな人が住んでいるのだろうか。
いや、この廃れ方を見れば、ここにはもうかつての主人はいないと思われる。
見れば庭の隅には洗濯物が干されている。先程の門の上のおばさんといい、もしかしたらこのお屋敷は何家族かがてんでに住みついているのかもしれない。
途中の食堂でベジ・プラーオを食べる。
さすがにスイーツだけでは腹がいっぱいにならないので、もっとちゃんとしたものを食べることにした。そこは看板すらないような小さな食堂だったが、店先でフライパンを振って作っているプラーオ(インド風チャーハン)が実にうまそうだったので、ふらふらと引き寄せられるように店に入って行った。量も少なめで食べやすく、味も辛くてうまい。
2人で3杯食べる。
プラーオ @Rs.40x3=Rs.120
水 @Rs.15
だいたいにおいてインドの食堂で出される飯は量が多い。
旅の疲れと小食の習慣から半分くらいしか食べられない事もあり、その度食事を残してしまう罪悪感と周りのインド人の視線に、私の小さな心臓はチクチクと傷めつけられるのである。
しかしこの食堂のプラーオは少なめでちょうどよかった。さすがに若いY棒はひとつでは足りず、お代わりをすることになったが、まあそれだけうまかったということでもある。そもそもこちらに歩いて来たのは、次の目的地であるジャムナガル行のバスの発着所を探すためであった。
なにしろポルバンダールからのバスの3時間立ちっぱなしは実に辛く、なんとしても明日のバスは座って行きたいのである。なのでできればバスターミナルを探したかったが、その辺の人に聞いても大きな道路の交差点を指差し、ここで待っていればバスは来るなどと言うのである。
そりゃまあこの道路標識にもジャムナガルの文字があるので、ここで待っていればジャムナガル行のバスも通るのだろうが、それでは文盲である私は圧倒的に不利で、たとえ誰よりも早くこの交差点で待っていたとしても、おそらくまた乗車は最後になり、席には座れないであろう。
ああ、あとは運を天に任せるだけなのか・・・
ポテトチップス @Rs.10x2=Rs.20
バナナ Rs.10(3本)
洗剤 Rs.2x5=Rs.10
水 Rs.20x2=Rs.40
インドはこのような小さな店がそこらじゅうにあり、とても便利である。ただし同じような店がありすぎると、どこで買ったらいいのか迷うことがある。なにしろどの店も店主がちんまり座って店番をしていたりするので、ある店の店主の目の届く範囲の別の店で買ってしまうのがなんだか悪いような気がするのである。インドの旅もなにかと気を遣うことが多いのである。
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