2001/07/19 デリー再訪 デリー
2ヶ月ぶりにデリーに帰って来た。
5月の酷暑季と違い雨季のデリーは涼しかった。
空気も心なしかきれいになったように感じる。
実際5月には夕方になると空がまっ黄色に霞んでいたのだが、今はそれがない。
変わったのは季節だけではなく、以前はあまり見かけなかった緑色のオートリキシャが走り回っている。
以前黒に塗ってあったところが緑に変わっているのである。
まだ黒と黄色のオートリキシャの数の方が多いのだが、緑のオートリキシャは目新しい分よく目立つのである。
インドは今、国を挙げて環境対策に乗り出しており、夜の天気予報の時に主な都市の大気汚染状況なども報告しているくらいである。
さらにデリーでは、公共の交通機関に「CNG」という低公害ガスの使用を義務づけており、「CNG」マークをつけていないタクシーやオートリキシャは市内を走れないのである。
おそらく緑の塗装はその辺の事情からの識別用なのであろう。
車体を緑に塗装していないタクシーやオートリキシャなどでも、車体に緑の帯状の線を入れていたりする。
スピード違反の取り締まりなどもある。
先日オートリキシャに乗っていると、警察官が道端に車を止めさせている。
運転手にあれは何かと聞くと、スピード違反の取り締まりだと教えてくれた。
そしてなんとそれを振り切る車もある。
一台の乗用車が振り切って逃げ、次の交差点の赤信号で止まったところを、連絡を受けていた別の警官に捕まった。
その車は端に寄せるよう指示され、いったんは素直に従うかと思うや否や、猛スピードで逃走していったのである。
当然他にも警官がおり、その先で手配のパトカーに捕まっていた。
自家用車を持てるのはまだ一部の人間だけなのであろう、オートリキシャの運転手はその光景を見て、近くの庶民と喜びを分かち合っていた。
デリーでは2ヶ月前と同じホテルに滞在しているのだが、以前はシャワーのお湯が出ず苦労したものである。
しかしなんと今回はホットシャワーが使えるのである。
私にとってはこの変化が一番うれしいものであった。
ただこれはホテルの設備が変化したのではなく、お湯を使いたい時にはフロントに電話してボイラーのスイッチを入れてもらうという知識を得たという、私自信の変化なのであった。
しっかりしろ!もう長いんだぞ!インド滞在!