2001/07/22 インドで考えちゃったこと デリー
43度の熱風で幕を開けた今回のインド周遊ツアーも、もう終わりを告げようとしている。
熱烈歓迎のアーマダバード、モンスーンのムンバイ、閑古鳥鳴くゴア、居心地の良かったバンガロール、オートリキシャ三昧のコーチン、シャッターチャンスを逃したトリヴァンドラム、パンツも濡れたカニャークマリ、高熱にうなされたチェンナイ、何もなかったハイダラバード、ぬかるみのカルカッタ、そしてくそ野郎のバナラスと思い出は尽きないのである。
インド人は概して好奇心旺盛である。そして親切である。
他人には無関心が基本の日本、特に東京などから来るとその親切が胡散臭く感じ、時にはうざったく思ったりする。
たしかに旅行者を騙そうと狙っているインド人もいる。そして普通の人でも無知な旅行者と見ると、とたんにつけ込もうとしたりするのも事実である。
しかしそれはこの国のひとつの文化であり、日本人に欠けている危機管理のレベルの違いなのであろうと思う。
その辺のインド人との付き合い方が、この国を好きになるか嫌いになるかの境目になるのであろう。
私も何度も騙され、また本当の親切を疑ってかかり反省もしたりした2ヶ月半であった。
そういった意味では自分が試された2ヶ月半であったのかもしれない。
インドでは、コーチンでのシューマッハとの出会いを始めとして、たくさんの人との出会いがあった。
それだけ人間関係の密度が高いのであろう。
インドでも都市部ではその人間関係が希薄になっているようであるが、一歩都市から離れると、すごく濃い人間関係が待ち構えている。
まさにカレーを作るように、雑多な人間をひとつの鍋に入れて煮込んだような感じである。
私はカレーが大好きである。
そして人間が大好きである。
だからこんなインドも大好きなのである。
しかし何も人間が住んでいるのはインドだけではない。
日本にも1億人以上の人が住んでいるのである。
今回はインドという異文化を借りての人間観察となったが、本当に大切にしなければならないのは、日常ですれ違う人との関係であろう。
私の本番は日本に帰ってからである。
覚悟しろ!ニッポン人!
ニッポン!ふぃふぃふぃ・・・なのだ!