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2004年4月17日:現地発信メルマガ「インドからこんにちは」5

         
  • 公開日:2004年4月17日
  • 最終更新日:2022年8月5日

今日のインドも快晴です。気温も40度に達するでしょう。
(今日からはここまで定型文になりました)

今日はこのネットカフェまで来るのに、いつもの3倍時間がかかってしまいました。

当然ネットカフェに入ったのがいつもより遅い時間なのにも関わらず、誰もいませんでした。

お客が誰もいないのは別にいいのですが、従業員も来ておらず、掃除のおっちゃんがひとりしゃがみこんで掃除をしているのみなのです。

あっ、ついでにご説明させて頂きますと、インドのホウキは棒がついておらず、ホウキのさきっちょの掃くための部分(なんて言うんでしょう?)だけの代物です。
そしてそれを横にして床を掃いていきますので、しゃがみこんだ姿勢での作業となります。

そしてゴミを取り去ったあとは、ぼろ布(あれは決して雑巾とは呼べません)を水にぬらし、やはりしゃがみこんで床を拭きます。
その作業は自動車のワイパーのような感じで、布を大きく左右に振るだけのものです。

日本の川柳に「居候、四角い部屋を丸く掃き」なんてのがありますが、インドの掃除人も同じようなものです。

とまあ、掃除の話をしたら以外と長くなってしまいました。

私はいつもより遅く着いたのに、そこでまた待たされたということを言いたかっただけなのですが・・・

さてさて、すでにインドの話題を話しながらのオープニングとなりました。

これじゃわざわざ「本題」を別に分ける必要があるのか疑問でもありますが、そんなことを考えているうちに、ひとつでも多くインドの話題を書いていきたいと思います。

始まりはじまりい~

【本題開始】

さて、今回はいつものくだらな・・・・いつもの楽しい話題を始める前に、Mさんより寄せられたお便りの「デリーメトロはどのくらいできていますか?」の質問にお答えしたいと思います。

デリーメトロ(以下めんどくさいので「デリメ」と略す)は現在工事中ということは前にもお伝え致しましたが、すでに完成して営業を開始している区間があります。

デリーはおおざっぱに分けますと、ニューデリーとオールドデリーがあります。

オールドデリーは市の北部に位置するのですが、デリメが早くも開業しているのは、市北部を東西に走る9区画(10駅)です。

西は「TRI NAGAR」という駅から、東はヤムナー川を越えた「SHAHDARA」という駅までです。

私はまだデリメには乗ったことがないので、時間をみてぜひ乗ってみようと思います。
その乗車レポートはまたの機会にさせて頂きますが、先日オールドデリーに行ったときにデリメが走る雄姿は垣間見ました。

その地域はオールドデリーに属しますので、商店や民家がわりとごみごみとしておりまして、その頭上の高架をシルバーボディーのデリメが走るというのは、なんだかちょっとアンバランスな光景にも思われます。

また本来一番開通が望まれるであろうニューデリー中心部の工事はまだまだ続いておりまして、コンノートプレースという大きなロータリー(道が3重に輪を描き、その中に商店などが建ち並ぶ「銀座」的な場所です)の中央部分及びそこからカロルバーグ方面(西の方です)に向かう道路は一部閉鎖され工事が進められております。

デリメに関しましては、実際に乗ってみてから再度お伝えしたいと思います。

さて、先日配信のメルマガでご紹介致しました私の朝食に関しまして、このようなご指摘を頂きました。

「隊長!目玉焼きとポーチドエッグは別もんです! ポーチドエッグはお玉に玉子を割り入れて茹でる料理です。 それじゃインド人も困るわけです」

ふぅ~ん・・・・そうだったのか・・・

これは「うさお」さんからのご指摘でありましたが、たしかに言われてみれば納得すべき現象を目の当たりにしましたので、そのことも含めてしつこいですがまた朝食の話です。

これはまだ「うさお」さんからのご指摘メールを読む前の、まだ無知な、言い換えれば純真無垢な頃の今朝のお話です。

私はいつもの通り、朝食を取りにルーフトップレストランへと向かいました。
時間はまだ7時をちょっと過ぎたあたりだったので、どうせまた誰もいないだろうと覚悟をし、いなきゃいないで壁の絵をずらしてエアコンカバーの撤去跡を確認してやろうと思っていました。
ところが敵はさらに上手で、今日はついにいつもの部屋に入れず、外のテラス部分に朝食会場が移動になっておりました。

初日こそ朝食時に2、3人の客(いずれもインド人)を見ましたが、以降はいつも私ひとりだったので、これは私個人を狙い打ちにした処置であろうことは明白です。

しかし考え様によっては、あの蒸し暑い室内より、朝の涼風吹き渡るテラスでの食事の方が気持ちいいかもしれません。
これは私へのサービスと受け止めた方が幸せにもなれます。

私はテラスのテーブルに着きました。

テラスにはスレートぶきの屋根があり、その無骨さを隠すように竹で作った天井が吊るしてあります。
そしてその天井からは、少しホコリにまみれていますが、籐を編んだランプシェードがいくつも吊るされ、さらに太い竹を割ったものを何本も壁に貼り付け、いったい誰がこの竹垣に竹立てかけたのは、タケタテタカッタカラ、タケタテカケタのでしょうかねえといった装飾を施しているのでした。

それはなんとなく「南国」のムードを出しているようなのですが、同じ南国といってもインドのここらあたりは、ちょっとそんな雰囲気とは違やあしませんか?という疑問を持つ訳ですね、わたしとしては。

とにかくそれでも朝の涼風は気持ちよく、メニューを持ってきたボーイに対して、「トースト、カフィー、アンド・・・ポーチドエッグ!」と、まだポーチドエッグを目玉焼きと信じている私は、威厳を込めてオーダーしたのです。 あーはずかしい・・・

そして待つこと15分、私の前には2枚のトースト、それから4個分の自称「目玉焼き」、そしてなにやらステンレスの小さいボウルに入れられた茶色い粉末が運ばれて来ました。

ボーイは茶色い粉末を指差して、カップに入れろといいます。
どうやらこの茶色い粉末はインスタントコーヒーであり、自分で勝手に作って飲めということらしいです・・・こんにゃろぉ~!

あっ、ちょっと取り乱してしまいました。すみません。

まあこれも考え様によっては、コーヒーの濃さを自分で好みに調整できますし、すごく薄く作れば2、3杯飲むことも可能かもしれません。
物事は良い方に解釈した方が幸せになれます。

私は自分でカップにコーヒーの粉を入れ、自分でお湯をさし、自分でかき回して自分のコーヒーを作りました。

いいか!このコーヒーは私が作ったんだからな!おまえらには一滴だってやらんからな!

と意気込んでみたところで、ボーイはすでにどこかへ行ってしまい、このテラスには私一人だったのです。さみしいものです。

さてそれでは私が伝授したポーチドエッグ、自称目玉焼きを食べようかと、皿の上の玉子を見れば、なんだか下のほうが水っぽくてぐちゃぐちゃしています。(これが「うさお」さんのご指摘が正しいことの物的証拠になるわけですが、その時の私はそんなことは知りませんでした)

なんだかちょっと気味悪い目玉焼きだなあと思いながらも、それをトーストの上に乗せ、食べ始めました。

やはりテラスは吹く風涼しく、なかなか気持ちがいいです。

私は2枚目のトーストを食べながら周りの景色を楽しんでいました。
するとどこからかハトが飛び来たりて、屋根の上にとまりました。

ハトはその後も2羽3羽と飛んで来ます。

初めはのどかな風景くらいにしか感じていなかったのですが、よく見るとハトから抜け落ちた羽毛が風に舞ってテーブル席の上をふわふわしているではありませんか。
いくらハトは平和の象徴とか言っても、これはいかんでしょう。
なにしろハトはクラミジアとかいう虫だか菌だかを持っているので、少なくとも食べ物の上にそいつがついている可能性のある羽毛などが舞い降りたら、ちょっとまずいんじゃないでしょうか。そういうのはぜひとも止めてクラミジア・・・・・

それでちょっと食欲がなくなってしまった私でしたが、その時はまだ早めに朝食を終わらせてしまおうくらいにしか考えませんでした。

しかしハトが気になり始めますと、なぜかハトの鳴き声に敏感になっていきます。

鳴いています、ぽろっぽーと鳴いています。

おや?1羽だけではないですね、もっといます。

もう少し耳をすませてみました。

ぽろっぽっぽっぽーっろっぽっぽろろっぽー

たくさんのハトが鳴いているらしく、鳴き声がかぶさって聞こえます。

その時私は、もしや! と思いました。

そして私は視線をやや上方に移動させたのです。

スレートの屋根の下に吊るされた竹製の天井は、どうやらハトの格好のねぐらになっているようです。

さらによく観察してみますと、竹製の天井板はタタミ一畳くらいのパーツに分かれており、そのパーツ同士の高さが微妙にずれたところから、たくさんのハトのフンが見えてしまったのでございます・・・ううう~

私は怖くて自分の頭上を見上げることができませんでした。

でも、私の頭上だけが奇跡的に例外地域になっているとは考えられません。

まあこれも考えてみれば、ホテルでは差別的な待遇を受けているのに、ハトに関して言えばみんなと平等の扱いを受けているということになりますので、幸せと言えばしあわせ・・・・

んなわけ、ねーだろぉ~!

明日から私は朝食をどうしたらよいのでしょうか・・・

【本題終了】

結局今日もまたホテルの話題になってしまいました。

これではいけないと思いますので、もう二度とホテルの話題にしないように気を付けます。

もっとインドの内部に深く潜入し、ためになるお話をお伝えできるよう努力して参る所存であります。

みなさまも、ご質問、ご要望、そして「そこんとこ間違ってんぞ!」というご指摘などございましたら、メールなり掲示板なりにお寄せ下さい。(私が恥をかきそうなご指摘は、できれば掲示板には書かないで下さい)

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