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インド:殺気が漂うほどの活気・インドの魚のセリ風景

         
  • 公開日:2007年2月14日
  • 最終更新日:2022年6月25日

おっ!ケンカか?

よし!そのケンカ、この一心太助が買ったあ!

太助さん、ケンカ買わずに魚買ってよ。ここは南インド、ケララ州はコーチン(コチ)のフォート・コーチン地区です。
たくさんのチャイニーズ・フィッシングネットが建ち並ぶすぐそばで、たった今漁船から水揚げされた魚がセリにかけられています。

と言うわけで、これはケンカなどではなく、魚をセリ落とそうと必死になっているおっさんたちのカタマリなのです。
どこでもそうなのでしょうが、セリの風景というのは実に威勢が良く、殺気すら漂っていて、部外者は容易に近づくことができません。

セリにかけられているのは、20cmほどのアジのような魚でした。
「ザルに一杯」というのが取り引きの単位なのか、魚で満たされた一抱えもある大きなザルが、男たちの頭に載せられ、次々とセリ会場を後にしていました。

インドでは男でも女でも、重い荷物はひょいと頭の上に載せて運んでしまうのですが、魚の入ったザルからは生臭い水が滴り落ちるので、さすがにそのまま頭に載せることはせず、ザルの下にゴムマットのようなものを敷いて頭に載せておりました。

そんな活気あるセリもほんの15分ほどで終わってしまい、次の漁船が入るまで、またのんびりとした静けさに包まれるフォート・コーチンなのでありました。

木彫りのガネーシャ