私が高校の時の漢文の教科書に「桃花源記」という話が載っていました。
内容は、ある時漁師が道に(川に?)迷い、たどり着いたところが桃源郷であったというものです。
そののどかな風景を表す文章に、桃源郷という言葉の由来となる「桃花の林に逢う」というのがあり、さらに桃源郷に近づくと「鶏犬(けいけん)相聞こゆ」というのが出てきます。
「鶏犬相聞こゆ」とはニワトリや犬の鳴き声が聞こえる、つまり近くに人々の暮らす場所があるという意味になるのですが、それほどニワトリや犬は古くから人の生活に溶け込んでいたということなのでしょう。
で、今はどうかと言えば、犬は都会でもペットとしてたくさん飼われていますが、ニワトリはあまり見かけません。少なくとも人口密集地ではまず見ません。
それはなんと言っても鳴き声の大きさが一番の理由かと思います。ニワトリを飼ったことのある人ならわかると思いますが、あれは本当にうるさいです。なにしろ「桃花源記」でも、人里に近づいたことを表すのに、人々の話し声ではなくわざわざニワトリや犬にご登場願っているのです。それだけニワトリや犬の鳴き声は大きく、そして遠くまで響くということです。
ただし犬ならしつけでなんとかなります。飼い主が自分でできなくても、ちゃんと犬の学校があり、そこで無駄吠えをしないようにしつけてくれるので、都会の暮らしもできるというわけです。
ところがニワトリときたら・・・
本当はニワトリの鳴き声(それから匂いもありますが)なんか気にならないような暮らしが、桃源郷に近い暮らしということになるのかもしれませんが、現実にはなかなかそうもいきません。
そこで、すっかり犬に置いてけぼりをくわされてしまった本物のニワトリの代わりに、せめてニワトリの形をした木彫りのボウルを置くなんてのはいかがでしょう。
ほら、この表情を見てください。まるで自分(ニワトリのことですね)が桃源郷にいるようではありませんか。
このボウルに桃を入れて飾れば、もうリビングは桃源郷になる・・・かもしれません。
ご興味のある方は、ぜひ道に迷わず「ニワトリ型木彫りボウル」までお越しください。