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簡易商店の運営は決して簡易ではないのだ:インドの露店の準備

         
  • 公開日:2014年7月31日
  • 最終更新日:2022年7月25日

ここはアーマダバードの旧市街、日中から夜にかけてはたくさんの露店が並び、大勢の人でごったがえす場所だが、朝はすべての露店が姿を消し、通る人もまばらである。

台車で商売をする場合、営業終了後は商品にシートをかけ、その近く、またはその上に人が寝て番をするということもあるが、ここでは商品はすべて持ち帰り、空の台車だけその場に残していくようである。

さて、それではその空台車の後ろの壁に立てかけてあるものがなにかお分かりだろうか。はい、正解は商品陳列棚の骨組みで、これが正真正銘この店の「屋台骨」ということなのである。

店の構造自体はこのように極めて簡単なものなのだが、この組立、陳列、撤収という作業を毎朝毎晩やるのだから大変である。よく「『商い』は『飽きない』でやるのが大切」などという教訓めいたダジャレ(いや、ダジャレを使った教訓か)を聞くが、こういう人たちを見ているとホントにそうだなあと思う。
彼らは雨の日も風の日も、灼熱の太陽降り注ぐ酷暑の中でも、また凍えそうな雪の日・・・はないと思うけど、とにかく毎日この地味な作業を連綿と繰り返して行くのである。
そして彼らは「屋台の商売なんてもうやだい」などと、下手なダジャレは決して言わないのである。