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インド:立ち居振る舞いは連帯責任なのです・駅の待合室の椅子

         
  • 公開日:2009年3月4日
  • 最終更新日:2022年7月7日

前回のブログで「これからは写真の代わりに絵を使うこともあります」なんてお知らせ致しましたので、早速ごあいさつ代わりに絵を載せてしまうのであります。

で、こいつなのですが・・・

インド・駅の待合室のベンチおわかりになりますか?

これはですねえ、駅の待合室にあったベンチの絵でありまして、プラスチック製の椅子が三つ、鉄のフレームにくっついているというものです。絵の表現力の足りない部分はみなさまの想像力で補って頂くことになっておりますので、どうぞご協力の程よろしくお願い致します。

さて、インドの主要駅には必ず待合室があります。「ウェイティング・ルーム」なんて言い方を致しますが、そこは誰でも使えるかというとそうでもなく、アッパークラスと呼ばれる一等車、そしてエアコン付きの二等車などの乗車券を持っている人だけが入れるのです。(誰でも使える待合室もあるかもしれませんが、私はよく知りません)そして上の絵は、ニューデリー駅のそんな待合室にあったベンチを描いたものであります。

さすがはアッパークラス利用者用の待合室です。木の古びたベンチなどではなく、一人ずつ座れるプラスチック製のベンチが設置されておりました。

でも実は、そのベンチはちゃんと「設置」されていなかったのです。

どういうことかと申しますと、ベンチの脚の部分が床に固定されていないのです。ただコンクリートの床に、よっこらしょ!と置かれただけだったのです。

そりゃあ固定していなければ掃除の時やレイアウト替えの時、そしてベンチを盗み出す時などは便利かもしれませんが、ベンチに座った三人が、たまたま全員椅子の前の方に浅く座ったりしますと、ベンチが前のめりに倒れてしまい、三人ともおっとっとお!って感じに放り出されてしまって実に危ないのです。実際私も見知らぬインド人のおっさんたちと、おっとっとお!ってなりましたから、ええ。

まあその後はお互い顔を見合せ笑いあったりなんかして、急速に親しくなったりしますので、怪我さえしなければそれはまた旅の出会いのひとつでいいのかもしれませんけど。

とにかくこのベンチに安心して座るには、チームワークが大切なのであります。

木彫りのガネーシャ