〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時1ルピーが約2円だったので、ただ単に2倍にすれば円価になります。 2010年4月15日(木) カニャークマリ 晴 30℃くらい 5時過ぎに目が覚めるが、体が疲れていたのでもうしばらく寝ようとしたところへ、ドアのノックとブザーで起こされた。 6時ちょっと前に屋上に上がり日の出を待つ。 空には雲があったが、それがまた刻々変わる空の色を際立たせて美しい。 8時前、散歩に出る。 昨日よりすごい人の数だった。沐浴する人も多く、ほとんど海水浴状態。 駅を見に行く。 郵便局で切手(Rs.10とRs.2)Rs.480分買う。 ホテルに戻りシャワーを浴び、バナナとビスケットの食事。 12時過ぎ、チェックアウト。 12時半、バススタンドに着いたがまだバスは来ていないよう。係りのおじさんに確認して待つ。 |
【以下の解説は2012年11月20日のものです】
〔以下メモに解説を加えて〕
2010年4月15日(木) カニャークマリ 晴 30℃くらい
5時過ぎに目が覚めるが、体が疲れていたのでもうしばらく寝ようとしたところへ、ドアのノックとブザーで起こされた。
インド亜大陸最南端の町を訪れる人は必ず海に行くのと同じように、ご来光を拝むのもまた必須項目である。問答無用のウエイクアップコールは、ブザーとノックの二段構えで「気づかなかった」とは言わせないのだ。 眠い目をこすりながら起き出したものの、日の出はこの部屋のベランダからでも見ることができるので、さてどうしようかとしばらくぐずぐずしていた。
6時ちょっと前に屋上に上がり日の出を待つ。 他のインド人宿泊客も続々集まって来た。 空には雲があったが、それがまた刻々変わる空の色を際立たせて美しい。
それでもちょっと気になって、下見程度の気持ちで屋上に上がってみたら、インド人たちもまだぐずぐずしているようでほぼ一番乗りだった。しばらく海を眺めていると、他の客も次第に集まり始め、気が付けば自分の立つ位置は人もうらやむベストポジションになっていることに気づき、そのまま留まることにした。
水平線よりやや上に真っ赤な太陽が顔を見せた時はちょっと感動してしまった。
雲が多く、水平線から顔を出す太陽は見られず、その上にたなびく靄のような雲の上からのご来光と相成ったが、それはそれでなかなか美しくすがすがしい光景だった。
8時前、散歩に出る。 郵便局前のポストで絵ハガキを出し海岸へ。
昨日は郵便局が休みだったが、切手は常に持ち歩いているので、昨夜書いたハガキを投函した。
昨日よりすごい人の数だった。沐浴する人も多く、ほとんど海水浴状態。
最南端の海は沐浴場となっているため、朝からすごい人出である。しかしガンジス河などとは違い、常に波が打ち寄せる浜辺だからか、なんだかあまり静かに祈りを捧げるといった雰囲気ではなく、中には明らかに波と戯れているという一団もいる。
馬に乗る人や
写真屋に写真を撮ってもらう人、
インドでもデジタルカメラやカメラ付携帯電話はずいぶん普及したが、それでもまだ写真屋が活躍している。特に海にはカメラを持って来ない人も多いのであろう、たくさんの写真屋が出ていた。
ホラ貝を(大き目のもの二つをRs.600で)買う人、
貝殻(細工)は海辺のお土産の定番だが、特に海とは無縁の地に住む人にとっては未だにいいお土産なのだろう。
インコの占い(Rs.100あげていた)をする人など、みんないかにも「一大旅行」といった雰囲気で最高に盛り上がっている。
占いに使うインコは、インドではそこらじゅうにいる緑のインコである。そんなインコがおじさんの指示に従い、ずらっと並べられたカードの中から一枚を選び出す。カードにはヒンドゥー教の神様の絵が描かれていて、引き当てた神様からその人の運勢を占うようである。
駅を見に行く。 そこにもすでにたくさんの人がいて、これから駅に向かう家族連れも続々と集まって来る。
今回はここから先もバスで行くので列車の駅に用はないのだが、どうしても気になって来て見た。もちろん気になるのはコイン式の体重計である。 結果は、なかった。
郵便局で切手(Rs.10とRs.2)Rs.480分買う。 売店でバナナ5本、水、コーラ、ビスケットを買いRs.59
残り少なくなった切手を買い足した。ガイドブックによると絵ハガキの日本までの料金(エアメール)は6ルピーとのことなのだが、デリーの郵便局で尋ねたら12ルピーと言われたので以後ずっとそれで出していた。なのでもしかしたら正規料金の倍払っていたのかもしれないが、それでも無事に届くのなら安いものである。許せないのは未だに配達されないウダイプールからの絵ハガキである。
ホテルに戻りシャワーを浴び、バナナとビスケットの食事。
今日は久々の長距離移動となるため、食事は少なめにする。というか、これじゃ食事じゃなくておやつだな・・・
12時過ぎ、チェックアウト。 歩いてバススタンドへ。 陽射しが強く肌がチリチリする。予想以上に遠かった。
一番暑い時間に重い荷物を背負って歩くなんて、あまり賢明なやり方ではない。ぜひオートリキシャに乗るべきである。余分に払い続けた切手代を考えれば安いものである。
12時半、バススタンドに着いたがまだバスは来ていないよう。係りのおじさんに確認して待つ。
これから乗る13時発のバスは、ここが始発のはずなので早めに来ているものと思ったがそうではなかった。しかし係りのおじさんは静かに「そこに来るから座って待ってろ」と言う。もちろん信用して待つことにした。
しかし10分前、5分前になってもバスは来ない。 心配になりたびたびおじさんに確認するが、まあ待てとのこと。
インドでも始発の駅やバスターミナルからの出発はまず遅れない。それなのに5分前になってもバスが来ないので少々不安になって来た。ホントにこのバスターミナルでいいのだろうか? しかしおじさんは相変わらず静かに、「いいからそこで待ってろ」と言うだけである。まあ万が一このままバスが来なければ、またホテルに戻ってもう一泊すればいい。そして明朝夜明け前にもう一度叩き起こされればいいだけのことなのである。そう悩むこともないのだった。