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2010年ジャイサルメールの旅・その36

         
  • 公開日:2011年11月16日
  • 最終更新日:2022年6月11日

ドライバー氏の未来のホテル用地をあとにして、再び砂漠の中の道をひた走り、着いたところは妙に立派な石造りの門だけがぽつんと建っているところでした。わけもわからず入場料の10ルピー(約20円)を請求されましたが、細かいお金の持ち合わせがなかったので、ドライバー氏が代わりに払いました。彼は金持ちなのでそれくらい出しても罰は当たらないのです。

しかしここはいったいなんなのでしょうか・・・ドライバー氏も詳しい説明はしてくれず、とにかく行けばわかるみたいなことを言うのです。

門の前は広場になっているのですが、そこには羊の群れがいました。
そんな羊の群れに近づいて行くと、ほおほお、広場に掘った穴に水を入れ、羊を洗っていますねえ。なるほど、ここはジャイサルメールの典型的な羊牧場で、その暮らしぶりを見せたり体験させたりする、いわゆる観光牧場というわけですね。

そう解釈した私たちは、次々に池に放り込まれてはじゃぶじゃぶ洗われ細くなって行く羊たちの写真をバシバシ撮ったのであります。

しかし先ほどの石造りの門の方を見やれば、日陰で休んでいるドライバー氏が手の平をひらひらさせ、「そんなところにいつまでもいないで、早く行け!」みたいな仕草をするのです。

ん? ここは羊を見る場所じゃないのか?

*情報はすべて2010年3月時点のものです。

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