昼間は河で水遊びをしたり泳いだりする人もいて、聖地というより観光地といった感じのドワルカであったが、さすが四大巡礼地に数えられるだけのことはあり、日の出の時刻ともなるとガートには大勢の人たちが集まって来る。
さあ、いよいよご来光である。
早起きして出て来た甲斐があったと言いたいところだが、実はもうインド標準時で7時10分なのである。なにしろここはインド最西端の地(領土としてはもっと西もあるし、この界隈でもここが最西端というわけではないけど)なので日の出も遅いのである。
とにかく今日もまた太陽は東から顔を出し、聖職者らしきおっさんは日の出に向かってラッパを吹くのである。
そしてまだ肌寒い中、果敢にも河に入って朝日に祈る敬虔な人々がいる。
また河に燈明を流し、静かに祈りを捧げる人々もいる。
でもここは河口なので、時折海から押し寄せる波がガートに激しくぶつかったりするので要注意なのだ。
ガートには小さな祠があり、そこでも聖職者による祈りが捧げられる。
いったいこの小さな町のどこにこれだけの人が泊まっているのかと不思議に思うほど、本当にたくさんの人たちがガートに出て来ている。
そして牛もなにかおこぼれに預かろうと待ち構えていて、人懐こく近づいて来たり、ガートに供えられたお供え物を食べたりしている。
またガートに続く道にはたくさんのサドゥーやサドゥーもどきが居座り、道行く人たちに施しを求めたりしている。
とまあ、朝のガートはこの町が一番活気づく時間なのである。
*情報はすべて2016年11月時点のものです。
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