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2001年6月28日(木)チェンナイ・2001年インドの旅第71回

         
  • 公開日:2010年1月19日
  • 最終更新日:2022年6月24日
〔当時のメモより〕
*金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。

6/28(木) チェンナイ 晴 気温36℃

6時半起床

朝、チャイを飲み、メールチェック Rs.45
文章が途中で消えるアクシデントで止める。

リキシャでセンター駅まで行き、徒歩でジョージタウンを徘徊。

トウモロコシRs.3を買い、屋台の横で作業を眺めながら食う。
やはり蒸すのではなく、茹でると言っていた。
なるほど、蒸し器だと思っていたのはナベだった。

ジョージタウンは下町で、同業者同士が固まって通りを埋めている。
目についたのは電気部品屋、修理屋、機械加工業や溶接屋などであった。
通りは狭くごちゃごちゃしており、裸の子どもや、女の人が壁際に座っていたりと、まさしく路上が生活の場のようだ。

センター駅近くまで戻って来て、食事をとった。
エッグヌードル、コーク Rs.43

店を出て、若いあんちゃんのオートリキシャで、マリーナビーチ経由でスペンサープラザへ行ってもらった。
Rs.100と吹っかけているのはわかったが、面倒なので行ってもらった。
あんちゃんはすごく張り切っていて、浜辺の入口でRs.50渡し、待っていてもらった。
二人でジュースを飲み、スペンサープラザへ。
やはりRs.100はやり過ぎか?

フードワールドでまたオレンジ1袋とトマトジュース、それに小さい紙パックのオレンジジュースとミルクマンというものを買った。
店を出てすぐミルクマンを飲んだら、甘いヨーグルト飲料(スイートラッシー)でがっかりした。牛乳が飲みたかったのである。

HotelまでRs.20でリキシャに乗る。
乗る時Hotelの名前を言うとRs.30と言った。Rs.20に値切るとOKし出発したのに、Hotelの場所なんかぜんぜん知らない。
すごく遠くのHotelだったらどうしたんだろう?

【以下の解説は2010年1月19日のものです】

今日はジョージタウンと呼ばれる界隈を歩いてみました。ジョージタウンはなかなか賑やかなところで、小さな店や修理屋が立ち並び、たくさんの人が行き交っています。
しかしちょっと裏道に入ると、ビルの壁面を利用して作ったバラックで生活する家族などもおり、なんだかいろんなものがどばっと一か所に詰め込まれているような印象でした。

駅の近くの安食堂に入ると、普段外国人(私のことですね)などはめったに来ないのか、店の人もお客もみんなしてこちらをちらちら窺っているのがよくわかりました。
チェンナイみたいな大都会でも、場所によってはこういう反応をされるのですね。

そんな衆人環視の中、私はエッグヌードルを注文しました。
エッグヌードルというのは、玉子入り焼きそばのことなのですが、店によっては「ヌードル」ではなく、「チョーメン」と言ったりもします。
とにかくインドの安食堂では、このヌードルとフライドライスがたいていありますので、私はこの旅行中日本食が恋しくなることはほとんどありませんでした。

さて、ごみごみした街を見た後は、スカッとした海が見たくなり、オートリキシャでマリーナビーチへ行くことにしました。

この時私は少々疲れていて、初めからオートリキシャのドライバーとのねちっこい料金交渉で正規料金を勝ち取ろうなどということはあきらめていたのですが、その若いドライバーはいきなり「100ルピーだ」と吹っかけて来ました。そら来た!
そこで私は「よし、それで行ってくれ」と即答しました。私が提示した行先は、マリーナビーチ経由でスペンサープラザというものでしたが、もしその経路を分割してそれぞれ別のオートリキシャに乗った場合、二度の料金交渉の末に、両者に少しずつボラれたと思えばたいした違いはないと思ったのです。
驚いたのは若いドライバーの方でした。なにしろダメもとで吹っかけた料金が、即座に認可されたのですから。

私が後部座席に乗り込むと、若いドライバーは周りの同業者に声高に何か言っています。きっと「こいつ、100ルピーも出すって言ってんだぜ!すっげーバカ!」とかなんとか言ってるのでしょう。ちょっとくやしいです・・・

でも、見るからに張り切りまくり、うれしそうにフルスロットルでオートリキシャをかっ飛ばす若いドライバーを見ていたら、なんだかかわいく思えて来てしまい、マリーナビーチではジュースまでおごってあげてしまいました。

マリーナビーチはとにかく砂浜の奥行きが深く、駐車場から波打ち際までかなりの距離がありました。しかし波打ち際まで行っても泳いでいる人は誰もおらず、砂浜に引き揚げられた小さな漁船が並んでいるだけで、あまりおもしろい光景ではありませんでした。あまりにも広々とし過ぎていて、なんだか漠然とした感じがするだけなのです。

その後はお決まりのスペンサープラザで活力補給をしてホテルに帰ったのですが、その時乗ったオートリキシャのドライバーがまたまたふざけたやつでありまして、ホテルの名前を言って料金交渉したにもかかわらず、走り出したらどうも道がわからない様子なのです。分かれ道がある度にスピードをゆるめきょろきょろするのです。
オートリキシャに乗っておいて言うのもなんですが、スペンサープラザから私の泊っているホテルはそれほど遠くなく、普段は私も歩いて行く距離なのです。それにそのホテルはわりとちゃんとした大きなホテルですので、こうした職業の人が知らないということがそもそもおかしいのです。
それをこのドライバーはホテルの場所を知らない上に、そのどこにあるのか知らないホテルまでの料金交渉をしたのです。ドライバーは即座に「30ルピー」と言ったのです。それに対し「20ルピー」と言うと、「OK」と言ったのです。
いったいこのドライバーは、頭の中に何を描きながら「20ルピーならOKだな」と思ったのでしょうか。

後部座席からドライバーに道順を指示しながら、面白いから遠回りさせちゃおうかな、と思った私だったのであります。

つづく

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