〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。 5/31(木) パナジ 朝のうち雨 のち快晴 気温34℃ 昨夜はエアコンとふとんのせいで良く眠れなかった。エアコンは半分壊れたようなもので、温度や風向きの微調整が効かず、またふとんは上掛けがシーツ1枚しかないので、エアコンを入れると寒過ぎ、止めると暑過ぎてしまい、夜中に3回くらい起きてはスイッチをON・OFFしていた。その上このエアコンは動かし始めに、ギャーギャーギュァーとネコのしっぽを車でひいたような音を出す。 朝6時頃起き出す。 非常食のカロリーメイトがほとんど崩壊寸前だったので、朝食代わりに食べる。 リキシャでマプサへ。 9:50 → 10:15頃 Rs.130 バザールはなかなかにぎやか。 バザールはいろいろな物を売っている。 |
【以下の解説は2009年11月13日のものです】
ホテルアロマのスイートルームの寝心地は最悪でした。
それというのも、この古びた部屋に負けないくらい古くてオンボロのエアコンのせいです。
まずこのエアコンは温度調節のスイッチが壊れているらしく、おそらくおのれが出しうる「最強」のパワーで冷気を吐き出し続け、その風がそっくり私のベッドを直撃するのです。
まあそんな問題なら普通は風向きを変えれば済むわけですが、このエアコンには風向きを変えるフィンがないのです。いえ、それどころか前面のカバーがなにもないのです。いったい何がどうしたら、ホテルの部屋にあるエアコンがここまで壊れてしまうのか想像がつかないのですが、とにかくこのエアコンはすべてがむき出しの超スケルトン仕様なので、風向きを変えることなど不可能なのです。
それでもベッドに上掛け布団か毛布でもあれば防寒になるのですが、あるのは薄いシーツがただ一枚のみで、そいつに潜り込んで寝てはみるものの、エアコンの冷気の直撃には到底耐えられず、ついには起き出してエアコンのスイッチを切らなければならないのであります。
ところがエアコンを切った瞬間から室温はどんどん上がり始め、しばらくすると今度は暑さに耐えきれなくなり、再び起き出してスイッチを入れるのでありますが、このエアコンはファンベルトまで緩んでいるらしく、運転を始める時にベルトが激しいスリップ音を発するのです。そしてその音というのが、まるで猫が絶叫しているようなギャー!ギャー!という甲高い音だからたまったものではないのです。
とまあ、そんなことを夜中じゅう何度も繰り返していましたので、よく眠れるはずなどないのです。
さて、パナジの街は昨日の午後見て回っただけですが、たいしたものもなさそうなので、今日は近隣のマプサという街に行くことにしました。
マプサはパナジから10kmちょっと北上した内陸にあり、オートリキシャで30分ほどでした。
人口はパナジの半分ほどしかないということですが、バススタンドに隣接して公設市場があるため、パナジより賑やかで活気があるように思えます。公設市場では、実にいろいろなものが売られています。
常設の店舗は金物やプラスチック製品、靴などといった生活雑貨を扱う店が多いようですが、その店舗の前には野菜や果物を売る露店がずら~っと並んでいます。
また市場の一角に建つコンクリートの大きな建物の中には、魚介類を売るおばさんたちが陣取っています。おそらく魚介類に関しては直射日光を避けられるようにと、こうした施設が用意されているのでしょう。ただ薄暗い建物の中は魚特有の匂いが立ち込めていて、あまり長居をしたくないというのが正直なところでした。
そんな市場の中の食堂で、チキンロールとビーフパイを食べました。
こう言うと「えっ、インドでビーフ?」と驚くかもしれません。確かにインドで多数派のヒンドゥー教徒は牛を食べませんが、ここゴア州は1961年までポルトガルの植民地であったため、インドの中でも独自の文化が根付いていて、宗教においてもキリスト教徒が多数を占める土地であることから、こうしてビーフやビールが普通に売られているのです。
でも、はたしてあれはホントのビーフだったのでしょうか・・・
マプサは内陸の街ですが、実はアラビア海沿岸のビーチへのアクセスポイントにもなっているところです。
なんて、さもよく知っているように言ってますが、実はこの時私はそんなことをちっとも知らなくて、そもそもビーチに行こうなどとはハナから思っていなかったのです。
ところがふと立ち寄った金物屋で、この近くにアンジュナ・ビーチというところがあり、きっと今ならシーズンオフで宿も安いだろう、という情報を得、おー、それはいいそれはいいと、さっそくその足でアンジュナ・ビーチへと向かうことにしたのであります。
つづく
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