〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時Rs.1が約2.7円、3倍にして1割引けば簡単に計算できます。 5月14日(月)デリー 晴 気温約35℃ マックへ エンポリアムへ向かう途中、東洋人を見かける。 夕食 Room Service 〔この日の支出記録より〕 マクドナルド Rs.131 合計 Rs.628 |
【以下の解説は2009年10月12日のものです】
またまたマクドナルドへ行きました。
この日はマハラジャバーガーとポテトのLサイズに加え、コーラのLサイズを2杯飲むという大盤振る舞い。
各州政府のエンポリアム(お土産屋)へ行こうとコンノートプレイスの横断地下道を歩いていると、東洋人らしき青年を見かけました。
それだけならどうということもなかったのですが、その青年の背負うリュックのファスナーが若干開き気味で、その少し後ろにちょっと目つきのよくない男がつかず離れずして歩いていたのです。私はその二人の位置関係や男の動きから、「あっ、もしかしたらあの男は青年のカバンの中身を狙っているのでは!」と思い、自分の行き先とは方向が違っていたのですが、しばらく二人の様子を見るために付けていくことにしました。
どうやら青年はシヴァジスタジアム横のバスターミナルへ向かっているようです。そして目つきの悪い男も青年に気づかれない程度の距離を取ってそれにつき従います。
私はこれはいよいよ危ないと思いました。おそらくあの男は青年と同じバスに乗り込み、混雑に乗じてまんまと青年のカバンから財布を抜き取るに違いありません。
そこで私は歩を早め、バススタンドの売店の列に並んだその青年をその列から引きずり出しました。なにしろあの男も何気ない様を装い、その列の近くに立っていたからです。
私は日頃から鍛えに鍛えた初級英語実践編でその青年に「私は日本人です。あなたはどこから来ましたか?」と聞き、その後に「あの男があなたのカバンを狙っているので気を付けて下さい」と言おうとしたのですが、なんとその目付きの悪い男は青年のすぐ後ろに来ており、青年の肩越しになんだかこちらを睨んでいるのです。
この時点でようやく私は、「あっ・・・もしかしたらあの男性はこの青年のお友達なのかな?」という思いに至り、恐る恐る「あの人はあなたの友人ですか?」と聞いたわけです。
そしたら、当然青年は「はい」っつーわけですよお、そりゃそうだよなあ、だってさっきからずーっと一緒に歩いてたもんなあ、友達以外のなにものでもないよなあ・・・
とまあ、そんなわけでこの一件は私のとんだ勘違いだったわけで、私は青年とそのすてきなご友人に「いやあ、日本人かと思って話しかけてしまいましたあ」と言い訳しつつ、その場を足早に離れたのでありました。
人は見かけで判断してはいけないのです。
さて、今宵の夕食もお決まりのルームサービスです。
今夜のメニューは珍しくご飯ものではなく、アルー・パーラクというジャガイモとほうれん草を煮込んだものです。メモ書きに一度「カレー」と書いた後「シチュー」と書き直しているように、あまりスパイスを使っていない煮込み料理でした。
またこの日は初めてスープを頼みました。おそらく体が少し疲れて来て、固形物をあまり食べたくなかったのでしょう。
しかしこのチキンスープが大正解で、すごくおいしかったのです。まあ何と言いますか、トリ本来の香りと申しましょうか匂いと申しましょうか、とにかくトリ臭いところがすごくおいしかったわけです。
ただスープ用に付いて来た陶器製のレンゲが、肉厚でとても使いづらかったのがちょっと残念でした。
とまあ、この日の支出は628ルピー(約1700円)也で、やはりマックが高いんだよ~!なのであります。
つづく
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