〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。 2013年11月21日(木)ブジ 晴 |
〔以下メモに解説を加えて〕
2013年11月21日(木)ブジ 晴
銅の鈴造りは非常に興味があったので、造り方をつぶさに観察する。
ローガン・アートの家から歩いてすぐのコッパー・ベル・アートの家へ移動。ここではコッパー・ベル、つまり銅の鈴を造っているのである。
まず初めに完成品を見る。
この写真のものはかなり大きなものだが、基本的な形はみんな同じである。薄い銅板鉄板(注:1)を適当な大きさに切り、ハンマーと金床、簡単な治具だけで成形して行く。
注:1 この工房入口に掲げられていた「コッパー・ベル・アート」の看板から、てっきり銅板を使っているものと思い込んでいましたが、このベルの素材は(廃材利用の)鉄であり、ベルの形にしたのちに銅の粉と真鍮の粉を混ぜたものを表面に塗り、焼き付けるというものであったことが二度目のカッチ訪問で判明しましたので、この記事も訂正させて頂きます。(2015.1.22)ベルは胴体、上部ドームそして吊り下げ用リングを別々に造り、最後にそれらを嵌め合わせる。ベルの形が出来上がったら、それをすっぽり粘土で覆い丸ごと焼く。
そうすることで結合部が溶着されるのである。あとは内側に木の舌を取り付ければ完成であるが、驚いたことにここでは最後の仕上げとして、舌とベルの当たり具合を調整しながら調音まで行っていた。
なるほど、なかなかいい音色がする。
土産を買う。
牛のデザインRs.1200、ラクダがRs.900
一通りの作り方を見終わると、工房のみなさんの手によってすかさず床に布が広げられ、この工房で作られた各種作品が並べられた。そしてみんなして、さあ、なんか買ってちょ!と、口では言わないが全身のオーラでそう迫って来るのであった。
まあ私は金属加工品が好きなので、そんじゃま、ここはひとつ私が代表して買いますわと、ラクダと牛の銅板にベルが吊り下げられたものを値段も確認せずに購入したら、あらまあ、なかなか結構なお値段じゃないの。
でもこれでツアー参加者全員が、胸を張ってこの家から出られるのである。
めでたしめでたし。
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