キラキラ光る鏡の間もそうなのですが、どうもこのアンベール城は全体的にオトメチックな趣味に満ち溢れているようなのであります。
最初のガネーシャ門からしてそうでしたが、色遣いはどれもやさしいパステル調になっておりまして、装飾のデザインもかなりかわいらしいものになっています。
ほら、ここなんかステンドグラスを取り巻く模様は淡い色調の壺ですよ、ツボ。まあ、もっとも壺の模様は日本の襖なんかにもありまして、実を言うと私が子どもの頃に使っていた部屋にもそんなツボ模様のフスマがあったわけで、それがなんかねえ、子どもにはちょっと嫌だったのでありますよ。
でもここのはやさしい色遣いとあいまって、実にメルヘンチックですなあ。
アンベール城内はほぼ自由に見て回れるのですが、何に使っていたのかわからないがらーんとした小部屋なんかもたくさんありまして、そんなところにもちょっとした壁画があり、でもってそいつもやはりパステル調なのです。この壁画は象頭のガネーシャ神(左端)を描いたもので、顔などを見ると前出のガネーシャ門のものと同じような感じになっています。おそらく古いものなのだと思いますが、この部屋は何か神事のようなことに使っていたのかもしれません。
では、次に行きましょう。
*すべて2008年3月時点の情報です。
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