〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。 2013年11月16日(土) 晴 ジュナーガル → ポルバンダール 9時 チェックアウト バススタンドでポストを探す。 ポルバンダール行のバスを探す。 まだガラガラのバスに乗り込み待つこと20分、徐々に席が埋まって行き、ついに満席になった。 ポップコーン RS.10 9:30 出発 バス代 Rs.56 今回のバスはローカルバスであるため度々停まり、その都度人の乗り降りがありおもしろい。 周りの乗客とも次第に親しくなり、子どもにアメをあげたり、若者に噛みタバコをもらったりする。 噛みタバコは「パキ」と言い、渋いばかりで何がいいのかわからない。 若者にビニール袋入りのミネラルウォーターをもらう。 12:45 3時間15分でポルバンダール到着 |
〔以下メモに解説を加えて〕
2013年11月16日(土) 晴 ジュナーガル → ポルバンダール
5時頃一度目を覚ますが、再び寝て7:30に本格的に起き出す。
ちょっと疲れているようだ。
昨日あの広いウパルコート砦を歩き回り、さらに動物園、マハーバト・マクバラーと立て続けに見学したのが響いているのだろう。なんだか体が重かった。
9時 チェックアウト
宿泊費 Rs.2452 ランドリー Rs.44 ルームサービス Rs.950
Rs.3446 清算(デポジットなし)
チェックインの時にデポジットとしていくらかお金を取る宿もあるが、ここでは取られなかった。
なので使った分だけきっちり払う。
それにしてもルームサービスは頼み過ぎだろう・・・
バススタンドでポストを探す。
警官に聞いてみたら、ちょうど居合わせたポストマンに渡してくれた。
日本へハガキを出すのにポストを探さなければならないのだが、バスターミナルを入ったところに老警官がいたので尋ねてみたら、自分の後ろにいる男を指差した。なんとそこに郵便屋のおっさんがいたのだ。
たまたま手紙の集配に来ていたのだと思うが、あまりにもタイミングが良すぎるので、正直一瞬疑ってしまった。
でも考えて見たら二人がかりでケチな切手泥棒などするはずもない。
はたしてそのハガキは10日後に日本の我が家に届いた。
少しでも疑ってすまなかった、おまわりさんと郵便屋さん。
老警官に写真を撮ってもいいかと聞くと、手のひらをこちらに向けて制止するのでダメなのかと思ったら、そうではなく帽子を直すからちょっと待てとのことだった。
では帽子をしっかりかぶり直して、パチリ!
ポルバンダール行のバスを探す。
係員に尋ねていると、近くにいたおっさんがバスまで連れて行ってくれた。
とにかくこの町は(というかグジャラート州は全般的に)親切な人が多く、みなさんの助けによってどんどん事が運んで行く。
まだガラガラのバスに乗り込み待つこと20分、徐々に席が埋まって行き、ついに満席になった。
バスにはほとんど人が乗っていなかったので、まあこんなものなのかなと思っていたら、出発前には座り切れないほどの状態になった。これまた実にいいタイミングでバスに乗り込めたようである。
今日はかなりツイてるな、うん。
ポップコーン RS.10
映画鑑賞とバス旅にはポップコーンである。
バスの外に見かけたポップコーンの売り子に、車内から必死に念を送りバスに乗り込ませ、車内がまだ空いてるうちにすばやく買った。
9:30 出発 バス代 Rs.56
切符はバスが走り出してから売りに来た。
こんなに混んだ車内を人を掻き分けて仕事をするより、空いてるうちにどんどん売ってしまった方が効率がいいのではとも思うが、まあやり方はそれぞれなのだろう。
最近はこうしたバスでもハンディタイプの発券機で切符を出す。
これなら感熱紙に発地と行き先、料金、それから走行距離まで印字されるので、不案内な旅行者にはわかりやすくて助かる。
ちなみにジュナーガルからポルバンダールまでの距離は「110km」となっていた。
今回のバスはローカルバスであるため度々停まり、その都度人の乗り降りがありおもしろい。
110kmの距離だが、各駅停車に近いバスなので時間がかかる。
しかし体調もそれほど悪くなく、ポップコーンと水も持っているので実に楽しいバス旅である。
周りの乗客とも次第に親しくなり、子どもにアメをあげたり、
すぐ前の席に、おじいさんと小さな女の子という組み合わせの乗客がいた。
むやみに物をあげるのはよくないかなとも思ったが、一時間ほど旅を共にしたところで、持っていたフルーツ飴の小袋を何種類か手のひらに乗せ差し出してみた。もしかしたらその全部をつかみ取ってしまうかなとちょっと危惧したが、女の子はしばらく迷ったのち、イチゴ味の飴をひとつつまみ上げた。
若者に噛みタバコをもらったりする。
11時過ぎにちょっとした店の前で休憩があった。
私は特にトイレにも行きたくなかったので車内に留まっていたが、休憩から帰って来た若者から噛みタバコを勧められた。
噛みタバコは「パキ」と言い、渋いばかりで何がいいのかわからない。
ピーマンなら断るが、こういうケースではなるべくそのご厚意を素直に受けることにしている。私はもらったひとつまみを「噛みタバコ」の名の通り本当にパキパキ噛んでしまい、口中に広がる渋苦さとザラザラとした木片の舌触りに我慢できなくなり、すぐに窓から外にペッペッと吐き出してしまった。どうやら噛みタバコというものは、すぐに噛み砕くのではなく、長時間口に含ませて楽しむものらしい。
でも私の失態は周りの乗客に大変受けた。そしてそれでまた周りの人たちとぐっと親しくなれたのである。
若者にビニール袋入りのミネラルウォーターをもらう。
自分でも水は持っていたが、ご厚意をありがたく頂き飲む。
そしたらほら、わざわざ外の店で買って来たミネラルウォーターのビニールパックをくれたぞ。こいつは袋の角辺りに歯で穴をあけ、そこから絞り出すようにチューチュー飲むのである。
12:45 3時間15分でポルバンダール到着
そんな快適なバス旅もほんの3時間ほどで終わりとなった。
こうした旅での人との出逢いは本当に楽しいが、おそらくもう二度と彼らに会うことはないのである。
スマートホンの普及でその場でアドレス(フェイスブックのなにやら?)を交換し合い、その後も連絡を取り合うというのもそれはそれで楽しいのかもしれないが、この「二度と会えない」というはかなさを楽しむというのも、なかなか悪くないものなのである。
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