2001年にインドを旅した時、現地から日本の留守宅に出していた絵手紙です。
毎日何か話題を探して書き(描き?)ました。
誤字脱字意味不明文もあるかもしれませんが、あえて直しません。
よかったら見て下さい。
と、かつては言っておりましたが、再びここに収録するにあたり、補足として誤字脱字を正し、なるべく意味不明点を排するため解説を付けさせて頂きます。
【文面デジタルリマスター版(誤字修正脱字補完あり)】
2001.6.25(月)チェンナイ 晴 気温35℃
昨日からの頭痛は治らず、むしろひどくなっている。
日本の薬がまったく効かないので、インドの薬を近くの薬局で買いました。
飲んで1時間もすると効いてきて、よく眠れました。
挿絵:Rs.31/10 tablets
Warning:To be sold by retail on the prescription of a Registared Medical Practioner only.
あの頭が割れるように痛かったのがウソのように治り、やはりインドの病気にはインドの薬だなと思いました。
薬の注意書きを読むと、本当は処方箋なしでは買えない薬でした。
(つづく)
【解説】
「頭が割れるように痛い」とはよく言ったもので、この時は本当に割れるのではないかと思った。
日本から持参した頭痛薬は多めに飲んでもまったく効かず、一晩中のた打ち回り、そして翌日も頭痛が引かないまま一日が過ぎようとしていたので、さすがにこれでは死んでしまうと思い、一階のフロントまで這うようにして降りて行き、薬屋の場所を聞いたのであった。
幸い大き目のホテルであったためその敷地内に薬局があり、症状を告げると錠剤のシートを渡された。
とにかく人生始まって以来のひどい頭痛であったため、薬の効き目には半信半疑なところもあったが、かといって医者に行くのは面倒なので藁をもすがる思いで薬を飲んだ。
そうしてしばらくベッドに横になっていると、あーら不思議(薬が効いて来たのだから不思議ではないのだが)次第に頭痛が薄れて行き、昨夜の寝不足もあってやがて静かに眠りに落ちて行った・・・あー、シ・ア・ワ・セ・・・。
とまあ、やはり「インドの病気にはインドの薬」と心の底から納得した瞬間であった。
ちなみに私が必死の思いでフロントに降りて行った時、係りの男は私の「ひどい頭痛なんだけど・・・」の訴えを無視するように、溜まっていた宿泊費の支払いを迫ったのであった。
お前も頭痛になってしまえ・・・