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2001年7月26日:本当にインドに行こうとしている人に / デリー

         
  • 公開日:2001年7月26日
  • 最終更新日:2022年6月2日

インドな日々

2001/07/26 本当にインドに行こうとしている人に デリー

「インドな日々」ではインドの面白いところだけを書いてしまいました。
もしこの変な文章を読み、それだけでインドに行く気になった人がいたとしたら、それは大変無責任なことをしてしまったことになると思い、蛇足ではありますが書かせていただきます。

インドはとてもすばらしい国であると同時に、内外にさまざまな問題を抱えた国であるというのも事実です。

まず宗教対立からくるテロ事件があとを絶ちません。
私が到着する前日にもデリー市内で二件の爆弾テロ事件がありました。
また、対立関係にある隣国パキスタンのムシャラフ大統領が、7月の14日から3日間インドを訪れた際の警備は非常に厳戒でありました。それほどテロに神経を使う国です。

次に民衆の集団心理、つまり暴動です。
私がチェンナイに滞在していた時、チェンナイ在住の大物政治家が令状無しで強制逮捕されるという事件が起こりました。
支持者を中心とした抗議グループが警官隊と衝突したり、列車への投石、列車予約オフィスへの乱入放火などがありました。列車予約オフィスはその2日ほど前に私も切符を買いに行った所です。
普段から抑圧された生活を送る人の多いインドでは、何かに端を発した暴動がよく起こるようです。その時のチェンナイ市内の商店などは、シャッターを下ろし、暴動の勃発に備えていました。

また交通事故もよく起こります。
私がチェンナイに急行列車で向かっていたちょうど同じ日に、違う場所からやはりチェンナイに向かっていた急行列車が鉄橋から落下し、70名以上の死者がでたという事故がありました。
自動車事故もよく起こります。特に郊外の道路では、道端に転がる車やつぶれた車をよく見かけます。

このほかにも衛生面での問題などもあります。

もしインドに行かれるのであれば、事前によく情報を入手し、危機管理をしっかり確立されてから行かれることをお勧めします。

恐ろしい話ばかり書いてしまいましたが、楽しい旅をするために、最低限の備えだけはして欲しいとの、少しだけ先輩からの助言でした。

失礼いたしました。

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