2001/06/02 異次元生物 パナジ
先日インド人がいかに商売熱心かを書いた。彼らひとりひとりが商店そのものであると。
インドの町には露天も多いが、小さな雑貨屋も多い。
間口一間、奥行き2間みたいな本当に小さい店で食料品を中心に商っている。
これは日本のコンビニを小規模化して町中にばらまいたといった感じで、とても便利なのだが、どこへ行っても同じ品物しかなく、新しい発見ができにくい。
日本のコンビニなんかもそうだろう。そこに行けば必需品が必ず手に入るという安心感がある反面、商品を選ぶという点で面白味に欠ける。
田舎の雑貨屋あたりで古いセブンアップを見つけ、王冠の裏からクローバーマークが出て来た時の感動というものは、あのスマートな形態の店には求められないのだ。
そういったインドのプチコンビニは、たいていビル(コンクリート製の建物をそう呼ばせて頂く)のちょっとしたスペースに作られており、店頭に所狭しと並べられた色とりどりのお菓子などでその存在感をアピールしている。
先日ムンバイでやはりこのようなプチコンビニを見かけた。
店頭にはキャンディーやスナック、タバコ、その他もろもろの品がぎっしり並んでいる。その中に埋もれるように店のおやじがあぐらをかいて座っているといった、インドではまあよく見かける風景であった。
しかしその店に近づくにつれ、少し様子が違うのに気が付いた。
その店は間口こそ一間ほどなのだが、奥行きがないのである。
早い話、ビルの壁に本棚状の陳列棚を取り付け、品物を並べ、その棚のひとつに自分も座っているといったものであった。
つまりこの店は限りなく平面に近く、二次元的なのだ。
二次元と言えば鏡の世界である。
するとそのおやじはミラーマンという事になる。これはすごい発見ではないか!こんなところで新しい発見ができるとは・・・
ミラーマンは私の感動をよそに、闘う相手を見出せないまま、ぼーとあぐらをかき続けるのであった。
どっこい生きてる、シャツのぉーなぁーかぁー
憎いよ!この!ど根性ガエル!