私はアグラ、ジャイプール1泊2日の旅を終え、再びデリーに戻って参りました。
生水やピンクの水、それからニンブー・パーニーまで飲んでしまいましたが、お腹の調子も至って健康であります。
昨日はデリーも相当な暑さだったようで、エアコンを長時間つけっ放しにしていても、八畳ほどの部屋の温度がほとんど下がりませんでした。
いつもですとエアコンと天井の扇風機との共同作業でなかなか快適なのですが、昨日はダメでした。逆に天井の扇風機が上に溜まった熱い空気を下ろしてしまっているようなのです。
そこで扇風機を止めて部屋の空気が掻き混ざらないようにして、部屋の下側だけでも冷やそうとしたのですが、それでもダメでした。
結局ベッドに横になってるうちに眠りに就くことができましたが、あまりの暑さに目を覚ました夜中の3時ごろ、持参の温度計を見ると30度を下回っていないのです。暑いわけです。
そんなデリーの本日(6/20)の最高予想気温は43.7度です。
でも街中の雑踏など、場所によってはさらに気温は高くなると思います。
朝から照りつける太陽は厳しく、吹く風はすでに熱風であります。
さて、冒頭にも少し書きました通り、この土日を利用致しまして、私はアグラ、ジャイプールというデリー近郊二大観光都市を巡る小旅行をして参りました。
デリーからアグラまでは約210km(たしか・・・)、アグラからジャイプールまでは約240km(おそらく・・・)、そしてジャイプールからデリーまでは約260km(たぶん・・・)です。
つまりこの三都市はほぼ三角形にぐるっと周れることから「ゴールデントライアングル」などと呼ばれているのであります。まあインド観光の目玉スポット的な超有名どころなのですね。
ただし、日本のような高速道路が整備されているわけでもないので、この道程を1泊で巡るのはかなりハードです。
それでも「デリー-アグラ」「デリー-ジャイプール」間は、ほぼ全工程片側二車線のきれいな道路が整備されておりますのでいいのですが、アグラ-ジャイプール間は対面交通の上に随所で改修工事などが行われており、なかなか大変な道のりです。
やはり大都市間を結ぶ幹線道路ですので大型トラックの往来も多く、それを追い抜くためには反対車線にはみ出すしかないのですが、当然の事ながら向こうからも車は来るわけです。そのわずかな間隙を縫って反対側に飛び出した車は、対向車が迫り来る直前に元の車線に戻るということを繰り返し先を急ぎます。
さらにその行為は対向車線側でも行われていますので、こちらがちゃんと通行車線を守っていても、前方から大型トラックが並走して爆進して来ることもあります。
しかも本来ならこちらの車線にはみ出ていて、ちょっとは遠慮をしなければならないはずのトラックが、「おらおらおらおら!どけどけどけどけ!」と、ヘッドランプをビカビカパッシングしながら迫って来ると、こちらはアスファルト舗装のない路肩にごとごととはみ出して避けねばならず、なんだか情けない気持ちになってしまいます。
とまあ、そんな感じで「移動」が主な小旅行ではありましたが、やはりたまに大都市デリーを離れて、流れ行く車窓に田舎の風景などを見るのは楽しいものです。
デリーから出ると、まずオートリキシャが変わります。
デリー市内ではグリーンのボディーだったのが、デリーを出たとたん昔ながらの黒のボディーのものばかりとなります。
そして後部座席も進行方向に2~3名座るタイプではなく、対面式で3~6名着座可能なものになります。さらにその隙間に人が体を捻じ曲げて乗り込みますので、おそらく計10名くらいは乗車しているのではないかという光景をよく目にします。
オートリキシャ自体もかなり古そうで、見ていてちょっと痛々しい感じもあります。
次に現れる変化はラクダです。
さすがにデリー市内ではラクダはほとんど見かけません。
これがちょっと郊外に出ますと、荷車を牽いたラクダの姿が目につくようになります。
デリーから出て初めて目にするラクダはなんとも新鮮で、つい「あっ!ラクダだ!」と興奮してしまうほどですが、その後も次から次へと現れるラクダに次第に食傷気味になってしまい、「なんだ・・・またラクダかよ・・・」とかつぶやいてしまうようになります。
まったくラクダにしたらいい迷惑です。
それから羊飼いなんかも現れます。
羊飼いはその名の通り羊をたくさん引き連れて道路わきに現れます。
その姿は白い雲が湧いたようで、遠くからもよくわかります。
たくさんの羊たちはちゃんと羊飼いの言うことを聞いて、道路にあまりはみ出さず、路肩部分を歩行しているのには関心させられます。
また、通り過ぎる村の生活を垣間見るのもとても興味深いことです。
牛のうんこを積み上げて小さい家の形にしてあったりするのですが、それだけでは飽き足らず、その表面に幾何学模様を彫ったりしてあります。
それがなかなかきれいな文様でして、とてもそのキャンパスが牛のうんこだとは思えないほどです。
そんな風にして風景を眺めておりますと、長い行程もさほど苦にならず、程よく喉が渇いた頃にはホテルに到着し、待望のビールタイムと相成るわけであります。めでたしめでたし。
あー、ちなみに・・・
今回のジャイプールのホテルも、酒を置いていないホテルだったことをご報告して、本日分のメルマガを締めさせて頂きます。
さて、今回のインド滞在も本日を含め3日を残すのみとなり、現地からのメルマガも、明日で一応終わりとなります。
書ききれなかったことは帰国後ご報告させて頂きます。
もしまだ何かご質問などがございましたら、まだ間に合いますのでどうぞメールや書き込みでお寄せ下さい。
それでは、また明日!