我が国には「ニホン」の名前を冠した動物というのがおります。
たとえばニホンザル、ニホンカモシカ、ニホンコウノトリ、ニホンジン・・・
まあ最後のやつはあまり珍しくはない種類ですが、その対極にある希少種トキなんてえのは学名がニッポニアニッポンなんて言いまして、我が国の代表みたいな名前がついております。
で、インドにも「インド」の名前を冠した動物がおります。
有名なところではインドゾウ、インドサイ、インドライオン、インドジン・・・
まあ最後のやつはあまり珍しくない・・・って、あんた、同じ落ちを何度もつかっちゃあいけません。
とにかくインドにもそういう動物がたくさんいるわけですが、その中でインドゾウに並ぶほど有名かつお馴染みなのがインドクジャクでしょう。
インドサイやインドライオンは見たことがなくても、インドゾウやインドクジャクはたいていの人が「あっ、見たことあるある大辞典!」と言う事でしょう。
そんなクジャクですから、本場インドにはたくさんおります。
いえ、数えたわけではないのですが、遭遇率が非常に高い動物のひとつなのです。
ただゾウのように使役動物ではないクジャクは、さすがに街中で見かけることはあまりありません。
ではどういう所にいるのかと言えば、公園や大きなホテルの庭園などです。
つまりクジャクは使役動物ではなく鑑賞動物なわけですよ。
特にオスが羽根を広げた様の美しさは、もうご説明せずともみなさんよくおわかりのことと存じます。
ただこのクジャク、鳴き声がとてもうるさいですね。
喉から搾り出すような声で、マーオ!マーオ!と鳴きます。
そしてその能天気な鳴き声は、インドの暑さを増徴するかのように感じるのです。
庭園付き豪華ホテルになど泊まりますと、朝からこのマーオ!マーオ!で起こされてしまいますので、私はそういうホテルには泊まらないのですが、その代わり車のクラクションやオートリキシャのエンジンの音で起こされてしまうことはあります。
とまあ、そんなことよりこの写真をご覧下さい。
クジャクの飛翔風景です。結構見慣れているクジャクでも、飛んでる姿はあまり見ません。
しかもこれ、湖の上を飛んで中州の茂みを目指しているところなのです。
小舟で進む私の目の前を横切るクジャクは、それはそれは優雅できれいでした。
なにしろ飛んでる時は、マーオ!マーオ!と鳴きませんから・・・
[dfads params=’groups=39&limit=1′]