これはコイルヒーターである。
メーカーの商品名は「ミニ・クッキング・ヒーター」となっているが、まあたいていはお湯を沸かすくらいにしか使わないのではないかと思う。
使い方は簡単。コップなどに水を入れ、そこにこのヒーターのコイル部分を浸してコンセントに差すだけである。これで瞬く間にお湯が沸く。
もっともこいつは「お湯なんか宿でもらえばいい」という人にはまったく必要ないし、そうでない人でも別に無くてもそうそう困るものではないと思う。
しかしあればあったで部屋でお茶やコーヒーが飲めるし、場合によってはカップラーメンくらいは食べられるので便利なのだ。なので私は持参している。
このコイルヒーターの最大の良さは軽量かつコンパクトということである。なにしろ電気コードの先に電熱線が付いているだけの構造なのだ。
でもってこいつの最大の難点は、壊れやすいということである。
しかしメーカーの名誉のために言っておくと、正確には「壊れる」のではなく「制御される」のである。
どういうことかと言うと、空焚きによる事故を防ぐために一定の温度以上になるとヒューズが切れる仕掛けになっている。なかなかの安全設計なのである。
ただし問題はそのヒューズが完全密閉式で内臓(たぶんコイルの根元の白いプラスチックの部分に)されていて、交換及び修理が不可ということである。
しかもヒューズはコイルを水に入れる前にコンセントに差した直後に切れる。またお湯を沸かした後、コンセントから抜く前にコイルをお湯から引き上げてもすぐ切れる。
なかなかの安全設計なのだ。でもって修理が効かないのだ。
とまあ、これは使用方法にかなり注意が必要であり、旅の途中で壊れても修理ができないので・・・
いや、もしかしたらインド人なら直してしまうかもしれない。なにしろヒューズだけの問題なのだから。
ということで、もし旅先でこれが壊れても捨てたりせず、宿の部屋のテーブルなどにそっと置いて来るといいかもしれない。そしたら彼らはそれを有効利用してくれるかもしれないから。
で、私はそれをすでに2回実行した。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]