これは電卓である。
話しと関係ないけど、この「電卓」という言葉は変である。
なぜならこれは「電子式卓上計算機」を略した言葉なのに、もっとも肝心な機能である「計算」の文字が入っていないからである。これでは「電子式で卓上サイズ」の機械ならなんでもいいことになる。
これは携帯電話を略した「携帯」やホットコーヒーを略した「ホット」と同じで、その物の最大の特徴を省いてしまっているので、略語というより隠語のようなのである。
で、その電卓であるが、やはり通貨単位の違う国では電卓があると便利である。
もっとも価格交渉の時にいちいち電卓を出したりしない。(仕事では別だが)
それより一番活躍するのは、一日の活動を終えた夜、その日の支出を記録し計算する時なのである。
まあふんだんに予算のある人はそんなことしなくてもいいのであろうが、決まった予算内で最大限に活動しようとすれば、やはり予算の管理は重要なのである。
たとえばこれはある日の私の支出記録である。
チャイ 3ルピー
バナナ(4本) 10ルピー
体重計 1ルピー
ジュース 10ルピー
リキシャ 20ルピー
水 12ルピー
水 2ルピー
ファンタ 10ルピー
サムズアップ 25ルピー
チャイ 5ルピー
合計:98ルピー(当時で約196円)
この日は約20時間の長距離バスでの移動だったのだが、固形物はバナナしか食べておらず、あとは体重計の1ルピーとリキシャの20ルピーを除けばすべて水分である。実に体に良くなさそうである。
*ちなみにバス代は前日に支払済みで450ルピー(約900円)だった。
とまあ、電卓片手にこうしてチマチマと旅の家計簿をつけておくと、金銭管理だけでなく健康管理にも役立ち、後々見返した時に結構笑えるのでぜひお勧めする次第である。
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