題名にある「地域に根ざす職人伝承の技とコラボレーション」とは、昨年全線開業した九州新幹線を紹介するサイトで使われている言葉で、その車両装備品に九州の地場産品である織布や木製品を取り入れていることから来ている。
かの紹介写真で見ると、確かに山桜の木製ロールカーテンなどとてもすばらしい。
一方こちらはインドのジャグダルプルで乗ったオートリキシャであるが、見よこの天井を、内張りにゴザを用いることにより地場産品と近代車両の調和を図り、乗る者にこの地の伝統工芸技術の高さを誇らしげに伝えている。とかくきれいでスマートなデザインのものに飛び付きがちな現代インドの中にあって、これはむしろ最先端にして最高の美意識ではなかろうかと思う次第なのである。
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