以前デリーで火事に遭遇した時、燃えている3階建のビルの屋上に男が取り残されているのを見て、「ああ、あの人はもしかしたらこの後死んでしまうのかもしれない」と思って戦慄したものである。
しかしさらに煙が激しく立ち上るようになると、その男はひょいっと隣のビルの屋上に移動して行った。決して「飛び移った」のではなく「移動」したのだ。
そう、インドの人口密集地では、建物同士が完全につながってしまっていることがよくあるのだ。上の写真はウダイプールの宿から周囲を見下ろしたものであるが、隣の家にくっつけて家を建てるものだから、屋上がまるで普通の路地のようになっている。みんな建ぺい率100%なのだ。
こういう風景を見慣れると、東京のビルとビルの細い隙間がとても不思議な空間に見えて来る。
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