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インド:なにげない風景にも神はおられますのじゃ・インドの街角の神様

         
  • 公開日:2007年2月24日
  • 最終更新日:2022年6月25日

インドではいろいろなところで神様を見ます。

と言いましても、本当に神様が光臨されるわけではなく、また何か薬物の類を吸引または服用もしくは注入したための幻覚というわけでもありません。
街のあちこちで、神様のオブジェ、つまりは御神体を見かけるということなのです。

まあ日本でもちゃんと気をつけて見てみれば、街角に六地蔵があったり、古道沿いに馬頭観音があったり、大きな家の庭の片隅にお稲荷様が奉られていたり、板塀に鳥居のマークが書かれていたりするのを見つけることはできます。
ただ日本では、一部の方を除いてはあまりそれらに普段から足しげくお参りするとか、お供えするとかはしないと思うのです。

しかしインドでは、宗教がしっかり生活に根ざしているというか、宗教の上に生活が存在しているというか、とにかく日本とは比較にならないほど神様が身近におられるわけなのです。

そんな中、ニューデリーの街角でこんなレンガ塀を見かけました。小さくてあまりよく見えないかもしれませんが、レンガには神様の絵が印刷されたタイルが貼り付けられていて、さらにそのすべてのタイルには、マリーゴールドの花輪が掛けられていたのです。
タイルの絵のほとんどは、シヴァ、パールバーティ、ガネーシャといったヒンドゥー教の神様でしたが、他にも建物や他の宗教のものもあるようでした。

私がこの塀を見たのはもう2年も前のことですが、タイルはまだ設置したてのようできれいでした。
きっとデリーのクリーン・アップ作戦のひとつとしての試みなのではないかと思うのですが、それを神様の絵で飾るというところが、いかにもインドという感じで、実にいいじゃないかと思ったのでありました。

でも2年たった今もなお、あのきれいさを保っているかはわかりません。なにしろインドですから。

今度行ったらもう一度見て、ご報告しようかと思っております。

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