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2010年ジャイサルメールの旅・その9

         
  • 公開日:2011年10月6日
  • 最終更新日:2022年6月11日

駅から城塞までは距離にして1km足らずといったところなのですが、いざ駅に降り立って城塞を眺めると、想像よりはるか遠くに見え、とても歩いて行けるとは思えません。

しかしそこはさすがオートリキシャ、われわれ3人とそれぞれの大荷物を載せたオートリキシャは、ほどなく城塞の中へと入って行きました。(写真は後日撮影したものです)ここは大きな岩山(というか築城のために盛り上げた山)がそっくりそのまま城塞都市となっていて、その内部には住居もたくさんあり、その間を縫うように細い路地が迷路のように張り巡らされているのです。

なるほど、これじゃホテルの迎えもオートリキシャになるわけです。

狭い坂道を登り切ると、オートリキシャは広場のように開けた場所で止まり、ドライバー氏は青年に「ここなら宿を探せるぞ」と言いました。
青年はまだちょっと不安そうでしたが、私たちに礼を言うとオートリキシャを降りました。しかしその場でバッグから某有名ガイドブックを取り出し広げたものですから、周りにいた別のオートリキシャのドライバーたちにわっと囲まれてしまいました。なにしろそれじゃあ「私これから宿を探すんだよね」というのが一目瞭然なのです。

せっかく駅での客争奪戦から逃れられたというのに・・・

私はもう少し手を貸してあげたかったのですが、ドライバー氏はもう青年のことなどお構いなしに、私たちのホテルへとオートリキシャを急がせたのでありました。

*情報はすべて2010年3月時点のものです。

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