日本でも夏になりますと「熱中症予防にはこまめな水分補給を」なんていう注意が聞かれますが、日本よりさらに暑くて空気も乾燥しているインドではなおさらです。
そんなわけで、インドの街角では水の入った壺が並べられているのをよく見かけます。
はい、それは通りがかりの人が水分補給できるようにと置かれているものなのですね。なかなか相互扶助の精神が発達しているじゃありませんか。
で、その水を入れた壺は素焼きでできておりまして、中の水がじわじわと壺の外側に染み出て来るのです。そしてその染み出た水は空気にさらされてどんどん蒸発して行き、気化熱の原理で中の水があまりあたたかくならないのです。
私は道端の壺から水を飲んだことはありませんが、職人さんの家で同様の壺からの水をふるまわれたことがあり、それを飲んだ時には「冷たい」と感じるほどでした。もっとも40度近い気温で、喉もかなり乾いてはいましたが。
とにかくこの素焼きの壺は、電気をまったく使わずともある程度の涼感を与えてくれますので、今年の日本の夏にお奨めの一品だと思うのであります。
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