デリーは到着後の2、3日とは打って変わって青空が広がり、あの肌寒さがうそのように夏の陽気になっております。
そして路傍のあちこちに、スイカや椰子の実を山積みにした露店が立ち並び、トウモロコシもちらほらと出始めています。
昨日は気温も30度ほどになったようで、いよいよ暑い暑い夏が始まったようです。
さて、一週間のご無沙汰でございましたが、その間も私はいろいろ活発に動いておりまして、ただネットの接続環境がどうもイマイチ整わず、メルマガも配信できずにおりました。
このメルマガを期待されている方には、大変申し訳ございませんでした。
逆にメルマガが迷惑な方には、静かな一週間をお過ごしになられたことと、お喜び申し上げます。
でも、これから数日はまた毎日配信されます。
何卒ご了承頂きたくお願い申し上げます。
それではこの一週間なにをしておったのか?と申しますと、ラジャスタン州へ行っておったのでございます。
訪れた都市は、ジャイプールとビカネールのふたつです。
ジャイプールは完全なる仕事でしたが、ビカネールは遊び・・・じゃなくて、そう、視察です、シサツ。
よく議員さんなんかも行くじゃないですか、視察に。それです、それ。
それではここから、そちらの旅の様子などをお話しさせて頂きます。
3月14日の早朝6時、私たち(今回は2名で来ております)はチャーターしたアンバサダーに乗り込み、一路260km先のジャイプール目指して出発しました。
実はこのアンバサダー、先日ホテルの前でバッテリーが上がってしまい、エンジンがかからなくなったものでして、はたしてこれからの旅が順調に進むのか、いささか心配ではありましたが、なあに私は強運の持ち主ですから、まあまず大丈夫でしょう。
平日とは言え早朝のこと、まだ渋滞は始まっておらず、車は順調にデリー市内を抜け隣のハリヤナ州に入りました。
しかし、周りに緑が多くなって来るのと同時にあたりが次第に霧に霞み始め、ついには前方視界が3m以下くらいの状態になってしまいました。
しかもこのアンバサダーは、フロントガラスの曇りを取るデフレクターが装着されていないようで、たぶん周りのどの車より前方視界が悪いのであります。
それでもドライバー氏は時速50kmくらいで車を走らすものですから、まあ怖いのなんのって。
実際霧の中から停車した車(どうやら中央分離帯に接触して止まってしまったようです)が突然現れたりと、急停車すること数回。その度にこちらは後続車に追突されやしないかと心配になり、最悪ムチウチ症だけは避けたいものだと、シートに深くふんぞり返ったりなんかするのであります。
そんな霧の中をたっぷり30分は走ったでしょうか、ようやく辺りが明るくなり、日差しとともに視界が開けて参りました。
道路わきの風景は一面麦畑で、収穫前の畑や収穫途上の畑などが見えます。
どうやらもうラジャスタンに入ったようです。
ラジャスタンの女性は、とてもきれいな色使いのサリーを着ています。
もちろんそれは特別な日の装いなどではなく、普段着であり、その格好で水汲みをしたり、農作業をしたりするのです。
そんなラジャスタン女性のオレンジ色やグリーン、赤などのサリー姿を麦畑の中に発見すると、思わず近寄って写真など撮りたくなるのであります。
しかしアンバサダーはますますスピードを上げ、ジャイプール目指して爆走して行き、今回も私は写真を撮ることができなかったのでありました。
続く