インドは凧揚げが盛んである。
中でもグジャラート州は、年に一度凧フェスティバルが開かれるほど盛んである。
なのでインドでは凧の専門店がある。しかも一軒や二軒ではなく、軒並みあったりするので驚く。
これはバーヴナガルの旧市街の凧屋である。そしてその隣も凧屋である。
当然売っているのは凧である。あちらの言葉で「パタン」という。
日本でも凧のことを「ハタ」という地方があるが、このパタン語源説もあるようだ。
専門店なので凧本体だけでなく、その用品も扱っている。
しかし凧用品といっても糸と糸巻くらいしか思いつかないし、実際店内の棚を見たところ、やはりその程度の商品しかないようであった。
とにかく一軒の店だけでもかなりの数の凧を売っている。
さすがにこれだけの凧がすべて売り切れるとは到底思えないのだが、実はインドの凧揚げは喧嘩凧で、相手の凧と糸の切り合いをするのだ。
つまりどう少なく見積もっても、ふたつにひとつはどこかへ飛んで行ってしまうことになる。さらに戦いが続けばもっと多くの凧が空の藻屑(?)となるのである。
ということで、糸を切られた凧とはまさしく対照的に、凧屋の方では切れ目なく凧が売れていくということなのであろう。
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