オートリキシャは小さな三輪タクシーなので、日本人的感覚での乗客定員は二人、まあちょっと無理して三人といったところである。
*少し大きめボディのオートリキシャもあります。
しかしこと乗り物の席に関しては、大いに譲り合いの精神を発揮するインドの人たちは、オートリキシャにもたくさん乗ってしまう。バスの便の悪い町などでは、通勤通学時間帯には小さなオートリキシャが乗合タクシー、いや、乗り込む人数的に言えば乗合バスとして使われる。
で、これは私がアーマダバードで乗った、乗合利用のオートリキシャである。
まあ「乗合」といっても私以外の人たちは家族のようであったが。
とにかくこのオートリキシャは、道端でなかなかバスに乗れずに困っていた私を乗せてくれた。しかもこの写真では後部座席に座っているお父さんは、わざわざドライバーの横の小さな席に移動し、私を後部座席に座らせてくれたのであった。まあ私としては気兼ねして後部座席に座るより、ドライバーの横で半分身を乗り出し、日本人の勇敢ぶりをぜひ見てもらいたかったのだが、せっかくのご厚意なのでおとなしくお受けさせていただいた。
ちなみにバスで7ルピーほどの距離で、私の支払い分は10ルピー(約16円)で済んでしまった。ありがたや、ありがたや。
このようにインド人は、小さなオートリキシャでもギネスに挑戦!みたいな感じで、みんなで仲良く乗ってしまう。
まあ安全面からしたらいろいろ問題もあるとは思うが、あらゆるものを受け入れるインドの縮図のようで、私はいつもほほ笑ましく眺めているのである。
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