この写真を撮影した場所は、タミル・ナドゥ州ラーメシュワラムです。
ラーメシュワラムはインド亜大陸がスリランカに向けて伸ばした食指のような細長い半島の先っちょにある島です。
ラーメシュワラム島と本土とは2Kmちょっとの距離ということで、両者は橋と鉄道橋とでつながっているのですが、新しく建造された橋がアーチを描くように海から高いところを通っているのに対し、1913年に造られた鉄道橋は海面すれすれの位置(少なくとも上から見るとそう見えます)に145本もの橋脚を立ててレールを通しています。
そんな100年以上も前の鉄道橋を行く列車は、さながら海を切り裂いて突き進む「十戒のモーゼ」のようでもあり、また夜空に舞い上がって行く銀河鉄道のようにも見えるのでありました。