この写真を撮影した場所は、連邦直轄領ポンディチェリー(プドゥチェリー)です。
長くフランス統治下にあったポンディチェリーは、インドの他の地域とはまた違った雰囲気を留める町です。
碁盤の目のようにきちんと区画された街路にたたずむ古い家々はもちろんのこと、ここの住人たちの意識もまた「フランス風」が色濃く残されているように思えます。
ポンディチェリーは海に面した町ですが、ビーチは護岸を施した上に赤土を盛り上げたという、波打ち際を上から眺めるような人工的なものです。
しかし海を眺められるこの場所は、地域の人々や観光客の憩いの場であることは間違いなく、その証拠に細長いビーチにはアイスクリーム売りやカットフルーツ売りの屋台が点々と置かれ、商品を入れたかごを頭に乗せ売り歩くおばさんなども行き来しているのであります。