10月2日はマハトマ・ガンディーの誕生日である。
なにしろマハトマ(偉大なる魂)と尊称されるガンディーであるから、インド各地のガンディーゆかりの地には記念館やら博物館がある。
たとえばデリーにはガンディーが凶弾に倒れた場所や荼毘に付された場所があり、マドライには暗殺時に身に着けていた腰巻布が展示されている博物館があり、ムンバイやアーマダバードにはその活動の拠点とされた場所が残されている。
そしてガンディー生誕の地ポルバンダールには、今もその生家が保存され、そのすぐ横には大変立派なガンディー記念館が建てられている。記念館の建物があまりにも立派なため、生家が少々みすぼらしく見えるほどである。そうした博物館や記念館の展示物というのは、たいていどこも同じようなもので、ガンディーの生涯が写真や記事で紹介され、それぞれの博物館(記念館)が保存しているガンディーゆかりの品が展示されているという内容である。
そして必ずあるのがガンディーとその妻カストルバの写真もしくは肖像画である。もちろんポルバンダールの記念館にも掲げられていた。
しかしそんなガンディーの肖像画の額の上には、鳥よけのためと思われる無数の針が突き立てられていて、その光景はなんだかアヒンサー(非暴力)を掲げたガンディーには似つかわしくないようにも思え、ちょっとおもしろかったのである。
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