インドのホテルやドライブインなどでは、色とりどりの花びらで地面に模様や文字を描き、歓迎の意を表するというサインを見ることがありますが、今回のこれはその簡易版といったもので、粉で描かれたウェルカムサインです。*花びらで作ったウェルカムサインは近々ご紹介致します。
日本では「いらっしゃいませ」と染め抜かれたレンタルのマットなんてものをお店の入口でよく見かけますが、まあそれから見ればいくら粉といっても毎日新たに作るわけで、それなりに手間がかかっていて歓迎の意を感じないではありませんが、この時は午後の到着であったため、すでにサインがくたびれかけておりました。
ほら、一番下の「YOU」の「Y」の字なんて、この上を歩いた人に表面を軽く蹴られてしまったのか、なんだか鮮血がばっ!と飛び散ったようにも見えてなかなか横溝正史的な猟奇殺人事件の現場みたいになってしまっています。
そういえば私が小学校の低学年の時、校庭に全校児童で人文字を描き、そいつを上空のセスナ機から撮影するという行事がありましたが、児童数が足りなかったのか、はたまた技術的に無理だったのか、西暦の「196X」という文字だけは、先生がグランドに白線を引くあの道具を使ってごろごろと描いておりました。そして私はそれを「なんだかインチキだなあ」と思って眺めていたのでございます。
ということで、粉で描いたサインはちょっと薄っぺらで、あまりありがたみがないように思えてしまうのであります。
ちなみに小学校で人文字を描くという当日、私は肝心の白い帽子を忘れてしまい、誰のか分からない落し物の帽子をかぶせられ、セスナ機からの写真に納まったのであります。
めでたしめでたし。
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