〔当時のメモより〕 *金額に関しては当時の1ルピー(Rs.と略す)のレートを約1.7円とお考え下さい。 2013年11月18日(月)ジャムナガル 晴 寺は意外に小さく、サッパリしたものだった。 |
〔以下メモに解説を加えて〕
2013年11月18日(月)ジャムナガル 晴
神様に捧げる唄を永年唄い続けている寺を探して歩くが見つからず、
昼飯を食べてしまうと特にやる事がなくなった。
またジャムナガルはバスの乗り継ぎの地としかとらえていなかったので、ここで何を見たらいいのかもわからない。
そこであれこれ記憶の糸を手繰って見たところ、確か神様に捧げる唄を永年にわたり唄い続けている寺がこの町にあったんじゃなかったかなと思い出した。
バスターミナルのすぐ横は湖になっているのだが、なんとなくこの湖のほとりにそのお寺があるような気がして、湖の周りを時計回りに歩きながら探して見たが、半周ほど歩いてもそれらしきものは見つからない。まあジャムナガルはそこそこの規模の街であるので、何もわからないよそ者が適当にちょこっと歩いたくらいで見つかるわけがないのである。
オートリキシャで行ってもらう。Rs.30
再びバスターミナルまで戻り、そのちょっと先で休憩していたオートリキシャのあんちゃんに簡単な英語の単語を並べて尋ねると、なんとかそのお寺のことがわかった。
寺は意外に小さく、サッパリしたものだった。
お寺の名前はバラ・ハヌマーン・テンプルと言い、なんと湖を反時計回りに行ったところにあった。なので最初に歩き出した時に、反対方向に歩いていれば見つけられたかもしれないのである。なんとまあ感の悪いことよ・・・
お寺の規模は思っていたより小さく、また造りもあまり古くなくごくさっぱりとしたもので、なんだか町中の公園といった雰囲気であった。
唄っている人たちもハルモニウムと鐘を含めて数名といったところ。
神様に捧げる唄は開放的なお堂の中で確かに謳われていた。
しかしこれも予想に反し、聖職者による厳かな朗詠ではなく、普段着の一般市民が唄っているので驚いた。見れば小さな子供連れの人もいたりして、この朗詠は信者たちにとってすっかり生活の一部になっているようである。
お参りをしてRs.10喜捨
朗詠している人たちに許しを得て祭壇に進み、異教徒ながら旅の安全を祈念してお堂を後にした。境内にはこの朗詠が昼夜の隔てなく長く続けられていることを示す看板が掲げられていた。看板には「NON STOP」「DAY & NIGHT」とあるが、その下の数字は現地の文字なのでよくわからない。
しかし朗詠は1964年8月1日に始められたと書いてあるので、すでに49年も続けられているのである。
そんなすごいお寺に今回図らずも訪問することができ、自分はなんてラッキーなんだと思うとともに、でもどうせなら50周年の時に来たかったなあと思ったのであった。
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