まだたいして城内の観光をしていない・・・っつーか、ただ単に坂道を登って来ただけとも言えなくもなく、ようやくこれから本格的な城内見学が始まろうという時に、いきなり休憩もないんじゃないのという声もあろうかと思いますが、最後の門をくぐってすぐ右手にあるカフェがなかなかいい感じで、つい寄らずにはいられなかったのでありますよ。もちろんこのカフェも城の一部でありまして、ヒンドゥー様式の大きなアーチと高い天井のおかげで風通しも良く、部屋の一番奥まったテーブル(そこしか空いていなかったのです)に着いた私もとても満足できる構造でありました。
ここのメニューはと言いますと、サンドイッチ、ピザ、パスタといった欧米系の軽食が中心なのですが、ターリー(カレーの盛り合わせみたいなものです)もありますので、そんなものをつまみながらマハラジャの往時の生活ぶりに思いを馳せたりなんかしますと、心なしか時間がいつもよりゆっくりと流れているように感じられるから不思議です。なんてね、
いかにもそれっぽい文章を書いておりますが、実は私、ここで頼んだものがなかなか来ず、ウエイターに何度か催促したにもかかわらず後から来たお客を優先していたりするものですから、ついには怒ってしまったのでありました。
だって頼んだものって時間のかかる料理とかではなく、コップだったのです。そんなのすぐそこから持って来るだけじゃあないですかあ。
何度目かの怒気を含んだ催促に、ウエイターはインド人の決まり文句「ノー・プロブレム」なんてことをのんきに言うのですが、そんな態度が私の怒りを益々増幅させ、ついに私に「ビッグ・プロブレムだあ!」と大声を出させたのであります。
でも、このカフェはなかなかお薦めということは本当です。
どうぞみなさん、インドに行かれるときは時間と心にゆとりを持って、それからついでにコップも持ってお出かけ下さい。
でないと、マハラジャ気分のカケラも感じることができず、いつものセコイびんぼー人根性がむき出しになって、せっかくの雰囲気が台無しになりかねませんので、はい、ソレハワタシデス・・・反省。
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