2007年ビカネールの旅・目次
- 公開日:2007年5月8日
- 最終更新日:2022年12月8日
ここでは2007年3月に行ったラジャスタン州ビカネールとその周辺への旅のお話を紹介させていただきます。
ジャイプールからビカネールまでの距離は約320km、タール砂漠の中にある都市です。
インドの大地をこの鉄の塊のようなボディーで疾走するというのは実にかっこいいのです。
車をスタートさせると真っ先にホテルのまん前のガソリンスタンドに入ってしまったではありませんか。
自転車で出掛けて行く人もいれば、バスや乗合いタクシーなどで移動する人たちもたくさんいます。
この道は自動車専用ではなく、自転車も走れば人も横断しますし、馬車やラクダの牽く荷車なども通ります。
アクセルを踏み込みフルスピードで抜き去り素早く左車線に戻るのですが、これが実に恐ろしいのです。
こうしたお店は通りがかりのドライバーが休憩するだけでなく、近所の人たちの憩いの場になっていたりします。
みごとアンバサダーの三列駐車となり、思わず記念写真をば、パチリ!
渡り廊下のようなスペースですが、その分とても風通しが良く快適です。
ターリーというのは大きなお皿にいろいろな種類の料理が乗っています。
駐車場はアスファルト舗装などしていないにもかかわらず、タイヤが砂に沈むということがないのです。
このガソリンスタンドはまだ新しいようで、設備がとてもきれいでした。
自転車や徒歩で移動する人たちが増えて行き、ビカネールの街に入ったことを確信させるのでした。
ホテルの外観はなんだか「宮殿」の持つイメージとはだいぶ違います。
歓迎の花輪を掛けてもらい、椅子に腰掛けておりますと、ホテルのマネージャーじきじきのお出ましです。
マネージャー氏は手にしたパンフレットを広げながらこんなことを言い出すのです。
この道はジャイサルメールへと続いている道なのですが、格段に通行量が少ないです。
赤い絨毯が敷かれ、その両側には色とりどりの花びらが敷き詰められているではありませんか。
床は赤砂岩のタイルで、花びらで作られた歓迎の模様がきれいに映えています。
テラスに出ますと水を満々と湛えた湖が広がっているではありませんか。
ところどころに椅子も置かれ、ここが単なる通路としての空間ではないことを物語っています。
ヒンドゥー様式のおしゃれなバルコニーがあり、小さなテーブルと椅子のセットが置かれています。
チャトリと呼ばれるインド風東屋が、異国情緒をたっぷりと味わわせてくれます。
湖面に映る月など眺めながらワインを飲んだらロマンチックなこと間違いなしです。
舟が島を一周して再び視界が開けると、正面にはガジネール・パレスの雄姿が見えるのです。
このホテルでは結婚式を挙げられ、この小さな寺院はその儀式に使われるのです。
部屋の鍵はカンヌキに南京錠が掛けられているという、インドの安宿などによくある方式のものです。
バスタブはお湯にゆったりつかれる大きさがありますので、お風呂好きの日本人には満足できるものです。
次の曲が始まると、座っていた若い女性が立ち上がり、曲に合わせて体をくねらせ始めました。
さすが宮殿ホテルのレストラン、トマトをくり貫いてランタンみたいにしてあります。
地鎮祭の竹飾りのようなところに新郎新婦が入って行き、その場に腰を下ろしました。
こうして一晩過ぎて見ると、いかにも「祭りのあと」という感じがしてわびしいです。
オートリキシャがたくさん並んでいる光景を見ただけでも観光地に来たぞって気分になれて嬉しいです。
美しい透かし彫りが施され、出窓の装飾の壮麗さといったら筆舌に尽くしがたいものがあります。
再び陽光あふれる場所に出たものですから、日差しを浴びた白い建物がまぶしく感じます。
マハラジャの功績の一部が、この建物の壁に誇らしく描かれています。
ぽっかりと明いた採光用の窓からは、ほどよく減光された光がやさしく降り注いでいました。
Anup Mahalの壁は金や鏡などで飾られ、全体的にキンキラ趣味の部屋になっています。
この庭園はとても良い管理がされているとは思えません。
もはや頭上に遮るものはなにもなく、ただブルー・スカイ・ブルーが広がっているだけです。
トマトベースのまろやかな味の中にピリッとスパイスが効いていて、それはもうご飯が進むこと!
家並みも途切れた砂漠の中に、この写真のようなものが見えて来ました。
頭にタマネギ状の屋根を頂いたたくさんのチャトリ(インド風東屋)が並んでいました。
それより面白いのは生きてる人の方です。たとえばチャトリの床に置いてある弁当箱とコップです。
ラクダ舎にいるラクダたちは全部種類が違うらしいのですが、まるで区別がつかないのです。
このラクダは『カッチ種とジャイサルメール種の混血種』ですとガイド氏は言った。
ラクダは10~15kgの干草を食べ、水は夏場では50~70リットルを飲み干します。
ガイド氏はそのラクダっぽいくちびるを駆使してラクダの鳴きまねを聞かせてくれました。
ガイド氏の説明では、このラクダ舎は凶暴なラクダばかりを収容しているとのことでした。
それはピンポン玉をちょっと小ぶりにしたくらいの大きさがありました。
子どもラクダはまだ甘えたい盛りなので、人が柵のところに行くとわらわら集まって来ます。
このラクダ牧場ではラクダに乗ることがでるというので、私たちも乗ってみることにしました。
もう立派過ぎちゃって「ひざ小僧」と言うより「ひざ親父」くらいあります。
帰還したラクダたちがまず向かったのは水飲み場でした。
ここではラクダのミルクや、そのミルクから作ったアイスクリームを食べることができます。
ミルクは店の隅っこにある上蓋式冷凍庫の中に冷凍保存されていました。
ラクダのアイスは黄色みがかって、ところどころに黒いものが混ざっていました。
もう永久に列車なんて来ないんじゃないかと思った頃、ディーゼル機関車がやって来ました。
門前はお土産屋がぐるりと取り囲み、なんだか楽しい気分になって来ます。
この門についている扉はマハラジャ、ガンガー・シンから寄進された銀の扉です。
鉄柵の飾りがなんだかいい雰囲気ですが、この二匹はいったい何をしているのでしょうか。
ネズミたちにはいつでも食事が与えられていますので、衣食住が完全に保障されているわけです。
ネズミが乗っている箱はお金を寄進するためのもので、貯金箱のようなスリットが切ってあります。
楽士がハルモニウムの演奏を始めると白いネズミが現れると言われています。
さすがに門前のお土産屋です。売っているものはほとんどが宗教がらみのものばかりです。
ポスターにはジープやラクダに乗ってサンクチュアリを回るツアーや、ボディーマッサージなどが載っていました。
ドライバー氏は運転をしながら本屋を探してくれました。
同じドライブインの同じレストランで同じメニューを見せられました。
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