前回は花輪職人の話題をお伝え致しましたが、今回は店頭で売られている花輪です。
ここはオールドデリーの商店街です。こんな風に店頭にたくさんの花輪がぶら下げられ売られています。中には透明なビニールで梱包されているのもありますが、そんなして大丈夫なのでしょうか?実はこれ、全部造花の花輪なのです。
あれだけ毎日大量に生花の花輪が作られていて、またそれを作るだけの花があるというのに、それでも造花が必要なのかと少々理解に苦しむところでもあるのですが、まあ当然需要があるから供給もあるのでしょう。
確かに生花の花輪ではすぐにしおれてしまいますので、あまり頻繁に交換できない所では、いつまでも枯れない造花の方がいいのかもしれません。
また実際に人の首に掛ける場合、生花はほのかに花の香りがしてなかなかいいものなのですが、その反面花粉が服にくっついたりということもありますので、それを気にする人も中にはいるでしょう。そんなときは花粉の出ない造花が無難ということにもなりましょう。
まだまだインドは宗教が深く根付いている国ではありますが、これからさらに人口が増え、人々の価値観が多様化して行った時に次第に宗教離れが進み、そうなると「毎日の生花の交換なんてめんどくさいので造花でいいや」という風潮が強くなることも予想されるのであります。
つまりまあ、人口の増加で造花の増加というわけなのです。そうかそうか。
[dfads params=’groups=39&limit=1′]