この「王家の墓」に入るには入場料を払わなくてはなりません。
ドライバー氏がそこら辺にいた子どもから聞いたところでは、入場料は20ルピーとのことでしたが、実際に入場を司る墓守のじいさんは「10ルピーだ」と言ってましたので、当然そちらが正価なのでしょう。きっと子どもたちはスキあらば「僕が払ってきてあげるよ」とかなんとか言って、差額をポケットに入れてしまうのでしょう。インドではうっかりしていると子どもにも騙されてしまいますので、注意が必要なのです。
中に入ると頭にタマネギ状の屋根を頂いたたくさんのチャトリ(インド風東屋)が並んでいました。なるほど、このひとつひとつが歴代のマハラジャ(及び家族)の記念碑というわけなのですね。
そんな記念碑たちは入口から2、3段低くなったフロアーに建っているのですが、そこに降りる階段の脇に「靴を脱げ」というようなことを書いた小さな看板がありました。
え~、靴脱ぐのぉ~。靴を脱ぐと靴下が汚れるしさあ、それに敷石もこの炎天下じゃさぞかし熱くなっているだろうしさあ、もし靴を脱がなきゃいけないなら、そこまでして見なくてもいいや。マハラジャ家の人たちには悪いけど、所詮時間つぶしで寄っただけだからさあ・・・そんな思いで後を振り返ると、墓守のじいさんがこちらをじぃ~と見ています。
それでもダメモトで、足元を指差して「ヌガナキャイケナイノカ」とジェスチャーで伝えますと、じいさんは「ソノママデイイカラ、ハヤクイキナ」というような手振りをしたものですから、こりゃラッキーとそのまま入って行ったのでありました。
*すべて2007年3月時点の情報です。
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