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南インドの休日:その12 / フォートコーチンからマッタンチェリーへ

         
  • 公開日:2015年8月12日
  • 最終更新日:2022年6月7日

フォート・コーチンの南側(地図で見ると下ですね)にマッタンチェリーという地区があります。

前にもご説明申し上げましたが、フォート・コーチンは細長い半島の先端に位置しています。つまり半島の末端ということになるのですが、それを差し置いて末端でもない場所でマッタンチェリーと名乗るとは実にややこしいです。フォートコーチンとマッタンチェリーの地図まあそれは置いといて、マッタンチェリーはかつてユダヤ人の多く居住していた地域であり、今もその一種独特な町の雰囲気が観光客を呼んでいるのです。

フォート・コーチンからマッタンチェリーには当然陸路で行けるのですが、フェリーでも行くことができます。
なのでここはせっかく水の都コーチンに来たのだから、時間があればぜひフェリーを利用したいところです。

フォート・コーチンのフェリー乗り場(カスタム・ジェッティー)は、チャイニーズ・フィッシングネットから歩いて15分くらいのところにあります。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー乗り場時間はすでに午前10時になっていましたが、ここではこの時間はまだ通勤時間の範囲なのか、切符売り場には長い列ができていました。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー乗り場切符は常に売られているわけではなく、船の出航に合わせて販売されるようで、列はちっとも動きません。
やがて桟橋に一隻の船が着き、たくさんの乗客の乗り降り(実際には「降り乗り」ですけど)が終わったところでようやく切符を売り始めたのですが、なんと途中で販売を打ち切ってしまいました。
で、当然その船はそのまま出て行ってしまうわけです。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー乗り場さらに列に並んで窓口が開くのを待ち、ようやく自分の番になったと思ったら、なぜか「マッタンチェリー行なら次の船だから、そっちで待ってろ」と桟橋の方を指差すだけで切符を売ってくれないのです。
なんだか意味がよくわかりませんが、とにかく指示に従うしかなく、桟橋で待つことにしました。
ここまでですでに20分が経ってしまっています。まあ南インドであくせくしても仕方ないのです。のんびり構えて焦らない焦らない。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリーしかし遠くから船が近づいて来るのを見てちょっと心配になり、近くにいた係員らしき男に「切符を持っていないのだが大丈夫なのか?」と聞いたところ、その男は私を切符売り場に連れて行き、列に割り込み切符を買ってくれたのです。
ますますわけがわからなかったのですが、とにかくこれでやっと切符が手に入ったということです。
列に並んでいる人たちの目が少々気にななりましたが、こっちだって一度列に並んで窓口までたどり着いたのだぞ、という自負を持って世間の白い目に耐え、あとはあの船に乗ってしまえばいいのであります。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリーところがマッタンチェリー行の船はそれではなかったのです・・・
結果から言うと窓口の男が言っていた「次の船」などではなく、次の次の次の次の船くらいでした。
まったくホントになにがどうなっているのだ・・・でもまあ焦らない焦らない。

見れば片隅ではのんびり釣りなんかしているあんちゃんがいます。
そう、南インドではああでなくちゃいけないのです。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー乗り場そう自分に言い聞かせ、こちらものんびり釣り見物と決め込んだのですが、これがちっとも釣れないじゃないですか。

どれくらい待ったでしょうか、ようやく当たりが来ました。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー乗り場獲物はなかなか大きい魚でした。
このサイズの魚はチャイニーズ・フィッシングネットでもなかなか獲れないでしょう。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー乗り場さて、水路の発達したこの地域では、フェリーは本当に庶民の足として活躍しています。
なのでこうして船に自転車を持ち込む人もたくさんいます。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー乗り場ついに係員が「あの船だ」と指差し、マッタンチェリー行の船がやって来ました。
なんとここまで50分もかかってしまった・・・でも焦らない焦らない・・・なのです。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリーさすがの南インドでも11時近くともなれば通勤時間のピークは過ぎたようで、船はがらがらに空いていました。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー席はどこでもお好みのままということなので、運転席(操舵席)に近いところに座り、短い航海を存分に楽しむことにしました。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー窓にはガラスなどなく、水面を渡る風が船内を通り抜け実に心地いいです。
ちなみに雨が降ったときは、窓の上部に収納されている蛇腹式のシェードを下ろします。これはこの辺のローカルバスと同じ仕組みですね。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー左手に見えて来たのはウィリンドン島にあるホテルです。
古いホテルですがタージグループ経営の高級ホテルで、私などは縁がないので宿泊料金など知る由もないわけです。
なので興味のある人は「VIVANTA BY TAJ MALABAR」で検索して自分で調べてください。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー船は真っ直ぐマッタンチェリーに行かず、一度ウィリンドン島の桟橋に着きました。
ウィリンドン島は本土とフォート・コーチンのある半島との間にある人工島で、ここにはコンテナヤードや造船所があるため職場も多いのでしょう、少ない乗客の多くがここで降りて行きました。南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリー思いがけずウィリンドン島経由の航路だったため、船にたくさん乗れてうれしいです。
なにしろ船に乗るまで50分も待ったのです。そう簡単に下されてたまるかってんでい!南インド、ケララ州、フォートコーチンのフェリーもっとも「たくさん乗れた」といってもほんの10分程度の航海なのです。
なおフォート・コーチンからマッタンチェリーまでの乗船料金は10ルピー(約20円)でした。

さあ、自転車のおっさんに続いていよいよマッタンチェリー上陸です。

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